転入生と後片付け ページ43
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「貴様というやつは〜っ、勝手に予定外の演目をするな！」
「愉快、痛快、奇々怪々！ それがショウタイムというものです、Amazing……♪」
「あっ、そこにおるんは道案内してくれた親切なひと〜♪」
「君が抱っこしているのは、それは人形かね？ トレビアン、愛らしいねっ！」
「えへへ。むにゃむにゃ、英智さま〜……♪」
「寝顔は天使だな、うちの妹の次くらいには可愛い」
……う〜ん、実にカオス。
わちゃわちゃしてる連中は放っておいて、私は取り残されてる後輩に声をかけた。
「伏見くん、今日は1日お疲れ様。フラワーフェス、どうだった？」
「ああ、不陶さま。そうですね……なかなか刺激的な1日で御座いました。
私としましては、副会長さまや日々樹さま、それに坊っちゃまの足を引っ張るような結果にならず、ひとまず安堵している所です」
そう言ってニッコリ微笑む伏見くん。
彼はあまりにも隙が無さすぎて、たまにちょっと怖い。確実に『プロ』の動きだよねコレ。何の……とは言わないけど。
「そうね、すごく良かったと思うわ。あれが公式の初舞台だなんて、言われなきゃ分からないんじゃないかしら」
「有り難う御座います」
うわ〜、礼の仕方までメッチャ優雅〜〜。
うちの兄貴や父親に爪の垢煎じて飲ませてやりたい〜〜。効く気しないけど〜〜。
「ただ惜しむらくは、坊っちゃまの勇姿を、生徒会長様に直接見て頂けなかった事でしょうか……。
一応、このステージは、会長様の病室から見える位置にあるとはお聞きしておりますが、果たして本当にお目に入ったかどうか……」
「ああ、それなら大丈夫よ。――ほら」
少し憂い顔になった伏見くんに、私はスマホを向けた。
テレビ通話の画面の向こう、笑顔で手を振っているのは、
『やあ。こんにちは……いや、もうこんばんはの方が良いのかな？
ともあれ、お疲れ様、皆。――僕だよ』
「え……？」
「この声は……！」
「Amazing！ 英智ですね！？」
伏見くんが目を見開くのとほぼ同時、少し離れた所にいた日々樹と蓮巳が、勢いよくこちらに振り向いた。流石の地獄耳である。
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姫結(プロフ) - あーりすさん» 有り難う御座います。仕事が多忙なのもあり、月1回更新出来ればいいかな……ぐらいの気持ちでダラダラ書いてますので、それでも大丈夫でしたら、これからも気長にお付き合い下さい。よろしくお願いします。 (2018年5月16日 18時) (
レス) id: 11e7a2152f (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - え、なんで今まで赤星になってなかったのってくらい面白いです！！この小説見つけられてよかった！！更新FIGHTです、頑張ってください！ (2018年5月16日 18時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫結 | 作成日時：2018年1月17日 17時
