第7話 ページ9
『お待たせー!待った?』
「待ってないよ!じゃあ行こっか!!」
プレゼント……服がいいかな?
でも前に買ったし……アクセサリー?
いや、もう充分持ってそうだし……。
「ねぇ、カラ松君ってどういうの貰ったら喜ぶ?」
『カラ松兄さんは………ってか何でカラ松兄さんにだけあげるの?』
「…!……そ、それは……」
『あ、分かった!カラ松兄さんのこと好きなんでしょ!』
「う、……正解です……!」
まさかの即答。
そんなに図星かなぁ…。
「………!あ、これは!?」
『んー?……っえ" っ!?』
「え、駄目かな」
『これギターじゃん!!高いじゃん!!』
だってカラ松君ギター弾いてるらしいしね。
生憎、家は少々金持ちなんでね。
「6万円……あ、余裕だ」
『マジかよ……金持ちって恐ろしい……!』
「えへっ…そうかなぁ?」
『あ、ボクトイレ行ってくる』
「ほーいっ」
トド松君が居なくなって3分ほどたった。
遅いなー…と思い、キョロキョロしていると。
不意に腕を引っ張られ、連れ去られた。
怖くなり、後を振り向くと、____
私の腕を引っ張っていたカラ松君だった。
「カ、カラ松君……!?」
もしかしてさっきの聞かれてた!?と思い
必死に彼の名前を呼ぶ。
しかし返答は無し。
路地裏に着き、カラ松君にやっと腕を離してもらったと思ったその瞬間。
ダンッ!!と音を立ててカラ松君の手が私の顔の真横についた。
所謂壁ドン。
「カラ松君……?どうしたの?」
『…トド松……と、付き合っていたのか?』
「………えっ?」
今にも泣きそうな表情で、眉毛を下げながら聞いてくるもんだから、胸のあたりがキュッとなった。
「…付き合って……ないよ?」
『……っへ?本当…か?』
コクリと頷くと、何故かここに走ってきた一松さんと十四松さんに連れていかれた。
……何だったんだろう。
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作者名:妄想腐女子 | 作成日時:2018年3月13日 9時