青色の貴方と。【カラ松】 (ページ13)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:1,122 hit

第１１話ページ13

「わ、私１番…………｣

『…っえ？』

一瞬で場が沈黙になった。

やっぱり、嫌だったよね……。

「ご、ごめんカラ松君！嫌ならやんなくていいよ！おそm『やるぞ』……えっ？｣

その瞬間、肩を優しく押され、目の前にはカラ松君と天井。

しかも、何故かカラ松君は息を荒らげていて、

獣のような目をしていた。

「カ、カラ松く………｣

『…………っ、！…』

ごめんね！と言って逃げようとするも、両腕を床に押さえつけられていて動けない。

えっ。待って。何コレ。

「お、おそ松君。やりました……よ？｣

『…あ！？あ、あぁ…カラ松、避けろ』

しかし、一向にカラ松君は避けようとしなかった。

喉をゴキュリと鳴らしてこちらをただ見つめているだけ。

「ほ、ほら。避けないと…！カラ松君…ね？｣

作り笑いをして、避けさせるように仕向ける。

『…え？あ、あ！？すまない！』

今まで無意識でやってたらしく、ようやく我に帰ったようだった。

優しく抱き起こされ、小さくか細い声で

『すまない…』

と呟いていた。

………どうしよう。

ヤラセでやられてたと知っても、

この胸の高鳴りが止まらない。

心臓の音が外に聞こえてしまいそうなくらい大きく鳴っているのが分かる。

ああ、もう。

あんな顔して、私に期待させないでよ。

………好き。