理由なんて ページ8
部活も終わり、みんなが片付けている
とき、穣子先輩が私に声をかけた。
穣子「どう？バレー部は」
『さすが強豪という感じでした！
すごかったです。』
だしょだしょ！と言って笑う穣子先輩
牛島「中村、明日の練習のことで
相談があるんだが」
穣子「あ、若！Aちゃん、
送ってくからちょっと待っててね！」
大丈夫です、と書く前に行ってしまった穣子先輩。
A「(まあ、やることもないし待っていよう)」
5分後に穣子先輩は帰ってきた。
穣子「ごめん待った？じゃあ帰ろっか」
『わざわざありがとうございます』
穣子「私がしたいだけだからいいの」
そう言って歩き出す先輩。
もう10月のため外は寒く、
ひんやりとした風が髪を撫でる。
穣子「家どっち？」
『あっちです』
しばらく無言で歩いていると、
穣子先輩が口を開いた。
穣子「Aちゃん、バレー部に
入る気になった？」
『いえ、まだ初日なので何とも.......
それに、強豪校のマネージャーなんて
私には』
出来るわけがない。
そう書こうとした時、穣子先輩が
私の手を止めた。
穣子「何でも経験だよ。私だって、
始めからマネージャーになりたかった
訳じゃないよ。」
『え？』
穣子「私、中学の時女バレのエースで
さ、バレーは楽しかったし、楽しくないっていう子はどうかしてるとか
思ってたりしたの。
でも違った。それに気付いたのは
3年の引退試合の時。
助走に失敗して左膝故障。二度と
バレーはできないと医者に言われた時は死にたくなった。
それでもちゃんと部活には顔を
だしたよ。でも、全然楽しくなかった。
それで気づいたんだ。私は、バレー
自体が楽しいんじゃなくて、
バレーをするのが楽しかったんだって」
そう話す先輩の顔はとても
悲しげだった。
穣子「そうやって絶望していたとき、
若がいってくれたんだ。
『楽しくないのなら、今から楽しめばいい』ってさ。
それで高1から男バレのマネージャーになって、今に至るって感じかな」
『じゃあ、今は楽しいですか？』
そう書くと、先輩は満面の笑みで
頷いた。
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ここっと - 牛若さんって学食だったと思うのですが…。間違ってたらごめんなさい！ (2017年2月11日 23時) (
レス) id: 54f03aac47 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 川西くん、良いですね！← (2016年12月21日 1時) (レス) id: 7be5031418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろろ | 作成日時：2016年12月19日 23時
