9曲目 ページ10
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「不知火くんにはソロとしてこれから活動して頂きます」
「ソロ？」
「えぇ。三年の三毛縞くんを除いた他の生徒たちは基本的に二名以上の人数でアイドルユニットを組んで活動していてそれが原則なのですが、今回異例としてソロでの活動を認められました」
放課後、椚先生に呼び出されて職員室に行くとお昼休みに話していたユニットのことだった。
ソロとしての活動、なんて言われても何をすればいいのか全くわからないなぁ。
「安心してください。そのためのプロデュース科です」
「あっ、なるほど〜！」
「それにしばらくは他のユニットとレッスンをしたりライブに出てもらおうとも思っています」
他のユニット…つまり、色んな人と一緒に歌えるなんて楽しいなぁ。
椚先生に頭を下げて職員室を後にすると、ちょうどボクを呼ぶ声が聞こえた。
ばるくんとあんずちゃんだ。
「転校生、呼び出しなんだったの？」
「えっと、ボクはソロでの活動になるっていうのと、他のユニットとしばらく活動するってこと！」
「私、Aちゃんが早くひとりでステージに立てるように頑張ってプロデュースするね」
「うん！ありがとう、あんずちゃん」
あんずちゃんの手を握って笑いかけると、あんずちゃんは俯いて顔を赤くしていた。
熱でもあるのかな？
「あんずは照れ屋だよね！」
「照れてるの？あんずちゃん可愛い〜！」
頭をなでなですると余計に赤くなる顔に心配していた気持ちもどこかへ行っちゃった。
「転校生、今日は俺たちと歌おうよ！」
「うん！もう今すぐにでも歌いたい！ふんふーん♪」
口ずさむだけのつもりが、気がつくと口を開いて歌いだしてしまう。
これからたくさん、毎日歌えるなんて、椚先生にはいっぱい感謝してもしきれないや。
「♪〜」
鼻歌を口ずさんでスキップをしたりくるくる回ったりして廊下を進む。
とても楽しい気分で後ろにいるふたりを振り返ると、驚いた顔のあんずちゃんに目をキラキラさせたばるくんがいた。
「転校生、もっと歌って！」
ばるくんが駆け寄ってボクの手を握る。
嬉しくなったボクは大きく頷いて窓枠に飛び乗り、座った。
「あっ、危ないよAちゃ…」
「I couldn't found what do〜…♪」
風がとても心地好く吹き込んでいた。
廊下に、ううん。世界に自分の歌が響き渡っているような気がした。
「すごい…」
「綺麗だね、あんず！」
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しずく - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年10月6日 21時) (
レス) id: a4e426e33d (このIDを非表示/違反報告)
Tadashi Horimoto(プロフ) - 続きが楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: b94121db0d (このIDを非表示/違反報告)
『 』(プロフ) - 面白かったです！夢主可愛い…！更新頑張ってください！ (2017年7月27日 11時) (レス) id: 167c4770ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪@接久 | 作成日時：2017年7月23日 21時
