11曲目 ページ12
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夢ノ咲に転校してから数週間。
クラスの人たちを始め、違う学年のアイドル科の人たちとも顔見知りになって仲良くしてもらえたり一緒にレッスンをしたりする日々がとても楽しい。
「しーのーぶーちゃん！」
「わわっ、A殿！どうして拙者がここにいることが…！？」
「へへーん。忍ちゃんの匂いがしたの！忍者みたいな匂い〜」
「A殿は歌だけでなく嗅覚まで凄いでござるか…むむ、是非とも入部してほしい所存でござる」
「ボクもう部活入っちゃったもん〜ごめんね？」
校庭の隅っこ、草むらの影に隠れていた忍ちゃん。
ボクがまだ校内を覚えていない時に廊下に隠れている忍ちゃんを見つけたことから仲良くなったんだ。
時々こうしてボクが見つけては声をかけてるの。
「HiHi〜Aはすごいな〜。ししょ〜もすごいって褒めてました！」
「ほんと？そのししょ〜はいつ会えるの？」
「ししょ〜は神出鬼没です！部室にもいないことがあるな〜。でも宙はししょ〜を見つけられます！」
偶然通りかかって一部始終を見ていた宙くんも話に寄ってくる。
ふわふわした髪が気持ちよくてついつい触るんだけど、宙くんは嫌がらずにむしろ嬉しそうに擦り寄ってくるからとても可愛い。
「ボクも宙くんのししょ〜に会ってみたい！今日こそは見つけてみせる！」
「HaHa〜☆もし見つけてししょ〜と仲良くなったら一緒にゲー研でゲームをしような〜！」
「うん！楽しみだよ！」
宙くんと小指を絡めて指切りげんまん。
嬉しくて笑うと宙くんもにっこり笑ってくれて、忍ちゃんは少しほっぺたを赤くしながら羨ましいでござる！なんて言ってた。
お昼が終わって教室に戻るといつも空白だったボクの前の席に誰かが座ってた。
机に伏せながらぼーっと外を見るその人に近付いても気づいてもらえなかったから顔を横にして覗き込むと、大きく見開かれた綺麗な琥珀色と目が合った。
「びっ…くりしタ」
「えへへ、ごめんなさい。やっと出会えたから嬉しくて」
「君が噂の子猫ちゃんかイ？」
「子猫ちゃん？ボクは不知火 Aだよ？」
「フフ…思っていたよりも面白い子ダ」
体を起こして笑う彼はどこか不思議な雰囲気をしていた。
サラサラと風に揺れる赤と白の髪の毛は左だけが長くて気になる。思わず指先で触れるとこれまた驚いたような顔をされた。
「僕は逆先夏目だヨ。よろしくね、子猫ちゃん」
「うーん、ボクは子猫ちゃんじゃないの」
続く (更新停止中)
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しずく - 続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年10月6日 21時) (
レス) id: a4e426e33d (このIDを非表示/違反報告)
Tadashi Horimoto(プロフ) - 続きが楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2018年4月24日 23時) (レス) id: b94121db0d (このIDを非表示/違反報告)
『 』(プロフ) - 面白かったです！夢主可愛い…！更新頑張ってください！ (2017年7月27日 11時) (レス) id: 167c4770ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪@接久 | 作成日時：2017年7月23日 21時
