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後日、俺は気になっていた事を尋ねに先生の元を訪れていた
「先生は病気の事、知ってたんですか」
先生は言葉を選ぶようにゆっくりと口を開いた
「知っていたよ。何度も君に伝えるべきだと彼女に言った
だが私が言わなかったのは彼女の意志でね。
私は彼女と約束をしたんだ」
先生によると彼女の頼みは、俺に自分の病気の事を言わない、自分が死んだあと俺のことを支えてやってほしい、というものだった
「はは、何だよ、それ…」
どこまでお人好しなんだ、お前は
俺は
ああ、そうかあの時泣いていたのは俺の方だったか
こんなに俺のことを想ってくれる女は後にも先にも彼女しかいないだろう
なぁ、A
俺、頑張るから
見守っててくれないか
そんな俺の想いに返事をするように
診察室の開いた窓から入った風が先生の髪をなびかせ俺の頬を優しく撫でた
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あいりす(プロフ) - 初めまして!お読みいただきありがとうございます。ご感想とても嬉しいです!一人挙げるとすれば、山田二郎くんが好きです(*^^*)りつさんの推しもぜひ聞かせてください! (2018年9月18日 20時) (レス) id: dd01bb98fc (このIDを非表示/違反報告)
七瀬りつ - 初めまして。楽しく読ませて頂きました!、、、悲しいですね。愛するが故に言えないなんて。あいりすさんは誰推しですか? (2018年9月18日 3時) (レス) id: 2be3616bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいりす | 作成日時:2018年9月16日 17時