𑁍 07 ページ24
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Aに出会う前までは、自分は元より肉体的な欲が少ない方だと思っていた。
これまで実際にそういったことを好んでやりたいと思ったことはない。
しかし、そういう欲が全くないというワケではなかったが、仮にも兵士であったリヴァイは、そこのところの自制も効く方だった。
ただ、この世界に来て彼女に会ってからというもの、その辺の自制が効かなくなっているとも感じていた。
それは、単純に肉体が若返ったからなのか……。
そもそも、あちらの世界にいた時は日々目まぐるしく過ぎる現状に追われ、そんな時間すらなかったのだ。
もしかしたら、逆に「戦う」という事で自身でも知らぬうちに、そういった肉欲的なものを発散していたのかもしれない。
世の中が平和だとは言い切りにくいこの世界であっても、リヴァイにとっては元いた世界よりはいくらかマシだった。
だが、だからこそ、こちらでの発散方法が限られてもいた。
一時は便宜上、舎監という仕事についていて、その仕事もそれなりに性には合っていたが、新しく提案された警備員の指導者である方が、身体を動かす分、そうゆう欲もある程度は発散ができた。
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作者名:Kokubyaku | 作成日時:2024年3月13日 16時