羨ましくて[カカシ]NARUTO

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貴｢いいの？｣


カカシ｢いいの
ご飯くらいゆっくり食べたいときもあるの｣


好きな人の手料理くらい

味わいたいって言ったら困るんだろうな


貴｢皆が見たがってるものを私だけ見れるって
なんか気分はいいですね｣


カカシ｢だからってまじまじ見られると恥ずかしいからやめて｣


貴｢えーせっかくかっこいいのに｣



無自覚なのが恐ろしいというか


普通に喜べないというか


カカシ｢あのね･･･ほら食べよ｣


貴｢はーい｣


カカシ｢･･･｣




結局その日も泊まり

翌日早朝に着替えに戻り
仕事へと向かうことになった



カカシ｢･･･生き地獄かもしれない｣


シカマル｢そりゃ仕方ないですよ｣


カカシ｢まさか料理作って待ってるとか
思わないでしょ

お風呂沸いてるからどうぞって
そのあいだに洗い物してくれてて

さり気なくよく見たら洗濯して畳まれてるし

結婚生活の疑似体験できた幸せと
一夜の夢と考えると･･･
情けなくてね｣



シカマル｢言っちゃえばいいじゃないっスか｣


カカシ｢簡単に言ってくれるね〜｣

ｺﾝｺﾝ

貴｢火影様、資料ありました｣


カカシ｢ご苦労さま｣






近くて遠い


そんな関係が


数ヶ月続いた


2週間に一度はな泊まりで来るのが
日課になりつつある



そんな時





貴｢･･･結婚するって｣


カカシ｢聞いたよ｣


貴｢でも｣


カカシ｢？｣


貴｢苦しくなかったんです｣


カカシ｢良かったね｣


貴｢イルカ先生と一緒に両親の変わりをやることになりました｣


カカシ｢そっか
頑張らないとね
お母さん｣


貴｢はい！

それもこれも、全部カカシ先輩のおかげです
ありがとうございます｣


カカシ｢いえいえ｣


貴｢何ヶ月も私に付き合わせちゃってすみません

先輩も私のせいで彼女作れなかったですよね｣


カカシ｢んー大丈夫｣


貴｢泊まりとか家に来るのやめます！

私も新しい恋を見つけます｣


カカシ｢･･･そっか｣


貴｢･･･｣


カカシ｢･･･｣


貴｢それじゃ帰りますね｣




バタン






A宅





貴｢･･･ひとりってこんなに寂しかったっけ


あまえてたんだな･･･私｣







翌日




久々に1人の休日


何となく家に居たくなくて

団子屋へ


貴｢おばちゃん団子3つ｣


｢はいよー｣


貴｢はぁ｣


ヒナタ｢姉さん？｣


貴｢ヒナタ様｣


ヒナタ｢姉さんがため息なんて珍しいね
どうしたの？｣


貴｢何となく･･･寂しくて｣


ヒナタ｢？？？｣

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