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そして月日は経ち────・・・







貴「二人とももう立派な大人ね」


千華(チカ)「私達から話があるの
双子として」


貴「?」


千風(チカゼ)「俺達どっちが継ぐか話し合った
どっちにも可能性があるって言ってただろ?
母さんに最初に聞いてもらいたい」


貴「うん、わかった」


千風「風間家は俺が継ぐ」


貴「千華はそれでいいのね?」


千華「うん」


貴「そっか、二人が決めやたことなら
私は何も言わない」


千華「あのね、それだけじゃなくて」


貴「何?」


千華「私ね、
お母さんの雪村家を継ぎたいの」


貴「え?」


千風「二人で話してたどり着いた答えなんだ

俺達には風間家の血が流れている

けど半分は雪村家の血だ

だからどっちかが雪村家を継いで雪村の里をもう一度って」


千華「私が継いで婿さんとって
子だくさんになってその子供がってなれば
先は遠いかもしれないけど
里を、雪村家の血を絶やさなくて済むでしょ?」



貴「千華、千風・・・

そんなこと考えてくれてたの?」


千華「そんなことじゃないよ?
お母さんずっと悩んでたでしょ?
子供は風間家を継ぐから結局血筋は残せても家や里はもう残せないんだって」

貴「千華いつそれを!?」

千華「ごめん、盗み聞きしてた」

貴「もう・・・」

千風「母さん、許可してくれないか?」

貴「・・・駄目とは言えない

でも、お母さんとして千華に苦労を背をわせたくないかな」


千華「苦労は大丈夫!
婿さんと頑張るから」


貴「え、相手いるの?」


千華「んふふ・・・実はね!あ、ちゃんと純血なので雪村家に不足なし!」


貴「もう、千華っ!」

千風「千華に先を越された」

貴「まぁ、女鬼は少ないから」

千華「あ、それとね
雪村家の家系図ってもう燃えてないでしょ?
だから
新しく書こうと思って
お母さんに最初に書いてほしい」

貴「私の?」


千華「うん、お母さんの名前
お母さんの代から雪村家は復活するから!」


千風「おれもなるべく雪村家に
協力するって約束してあるんだ」


貴「そっか・・・そっか
ありがとうね」


千華「(*^^*)」


千風「(^-^)」



こうしてさらに数十年後

Aは沢山のひ孫に囲まれていた



しかし

死が近づけば思い出すのは夫である

千景様の事ばかり

年を重ねてもなお美しい頬には毎日涙がつたった





それを見かねた双子は

最期まで母には笑顔でいてほしいと


悲しい記憶を取り出そうとし

全ての記憶を抜き取ってしまった

3話・・・現代→←過去2



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(プロフ) - 日鞠さん» こちらこそ読んで頂きありがとうございました! (2018年12月30日 16時) (レス) id: 56fbdf1421 (このIDを非表示/違反報告)
日鞠 - とても素敵なお話でした!ありがとうございました! (2018年12月30日 15時) (レス) id: ec1daa9170 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月16日 22時

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