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12話・・・千景知る ページ17





風間「なりかけたのでは無い

なってしまったのだ」


千暁「いえ、貴方はなっていない」


風間「何?」


千暁「貴方のお父上や
貴方の奥様を慕う鬼達によって
風間千景という鬼がはぐれ鬼とならぬよう
動いたと記されています


もちろん、反対派もいたようですが


俺達もこの風間の里で頭領がはぐれ鬼になったとは教えられてはいません

頭領が鬼の誇りを守るため人間と戦い果てたと
聞かされております

そのせいで、はぐれ鬼になりかけたと」


風間「・・・そうか」


千春「それじゃあ、この方は」


千流「風間千景様・・・A様の旦那様だ」


千暁「・・・今までの無礼申し訳ございません」


風間「・・・別に気にしていない」


千流「はっ!あ、あれを!」タッタッタ...


千春「A様の旦那様ということは
私達の御先祖様ということに」


風間「残念ながら違うな」


千春「え?」


風間「俺達に子は居ないはずだ」


千暁「え?そんなはずないです
我々の先祖におられる風間千風様は
貴方とA様の子供だと教えられています」


俺との子?
知らんぞ
二人も子供が生まれたなど



風間「どういうことだ?少なくとも雪村家を継いだというその妹は違うだろう」


千春「いえ」


風間「何?」


千春「2代目様と千風様は双子と聞いております」



風間「双子かなるほどな
あの時既に俺の子を二人もなしていたということか」


子供とAを置いていったという事になるな




千暁「ここに記されてます

子がなく跡取りが居なくなった
風間家に奇跡が起きたと

里を移動し
里の頭領について幾度となく
話し合われ

あの日からひと月ほど

奥様が倒れられ妊娠が判明
男女の双子を産まれる」


風間「Aは再婚などしていなかったということか」


それをあの時知っていれば
俺は・・・

過去を悔いても仕方あるまい
今知れたことに
喜ぶべきか


千流「お待たせしました
こちらを」


風間「・・・この着物は」


千流「風間家には
色々な着物が残されています
綺麗に保管し、修復もしてあります

ただこの着物だけは、父に言われてましてね
『これを着ていいのは千景様だけだそうだ、そう俺も父に言われた』のだと」


風間「そうか」


貴「ん・・・」


千春「A様!?」


貴「・・・・・」

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(プロフ) - 日鞠さん» こちらこそ読んで頂きありがとうございました! (2018年12月30日 16時) (レス) id: 56fbdf1421 (このIDを非表示/違反報告)
日鞠 - とても素敵なお話でした!ありがとうございました! (2018年12月30日 15時) (レス) id: ec1daa9170 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月16日 22時

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