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11話・・・誰がいつ ページ16




千暁「っと

危ないっ
父さん大事な物なら気をつけて下さい
もう少しで落としてしまうところでした」


千流「すまない・・・パリンッ・・・!?」


風間「・・・おい」


千流「なんてことだ・・・」


千春「記憶の珠が!!」


風間「息子へ伝えていなかった事を踏まえても
もう少し気をつけて扱うべきだ」


千流「すみません!!申し訳ない」



千春「仕方ありません
割れてしまいましたが
これで揃いました」


貴「割れても大丈夫なのですか?」


千春「分かりません
何せ2代目様達しか知らない術で取り出されていますから」



貴「そうですか」



千春「さ、A様
手をお出し下さい」


手の上に記憶の珠を置く


貴「はい」


千春「目を閉じて深呼吸です」



球が次第に光瞬き

手のひらに沈んでいく



貴「・・・」バタン



風間「A・・・」


千春「あとは目覚め次第です」


風間「どれくらいだ」


千春「私達には・・・」


風間「俺はこいつを連れ帰る」


千春「なりません!
私達は思い出すのを見届けなければならない
そして、A様には
雪村家か風間家どちらかに嫁いで貰わねば」



風間「何?」


千春「これは我々鬼、雪村と風間が決めたこと
女鬼はやはり少ない
濃い血も必要・・・A様には
また2つの長となって頂きます」


風間「先程から聞いていれば
Aをあたかも物のように扱う口ぶり
様と付け敬っている振り・・・
虫唾が走るな」


千流「人間に何が分かるというのですか
我々には我々やり方というものがあります」


風間「貴様らが鬼を語るか」


千暁「・・・人間が語ることではないですけど」


風間「・・・」

そっと近くのソファへとAを降ろす


風間「誰がいつ
俺が人間といった」


千春「え」


風間「・・・」


頭に手をのばす



バサッ


千暁「その髪色・・・ちょっと父さん書庫の鍵借りる!」


千流「千暁!?」


風間「女、鏡を貸せ」


千春「あ、はい」



指が目に触れる



千流「その目はっ」



風間「カラコンというものはやはり慣れないな」



千流「貴方は・・・」



風間「俺は・・・"鬼"だ」



千春「でも気配は人間だった・・・」



風間「お前らがどんな輩か知れぬからな
人間と暮らしていればこれくらい容易い」



千春「貴方はいったい」



千暁「・・・父さん鍵返します」



千流「あ、ああ」



千暁「貴方は・・・風間千景・・・ですね

はぐれ鬼になりかけた方だ」

12話・・・千景知る→←10話・・・風間家到着



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(プロフ) - 日鞠さん» こちらこそ読んで頂きありがとうございました! (2018年12月30日 16時) (レス) id: 56fbdf1421 (このIDを非表示/違反報告)
日鞠 - とても素敵なお話でした!ありがとうございました! (2018年12月30日 15時) (レス) id: ec1daa9170 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年4月16日 22時

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