離れない光【アンナチュラル】 (ページ20)

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寒さで目が覚めた

時計はまだ深夜を指している

目の前には見慣れた天井があった

いつもより広いベッドの真ん中に座り込み、シーツにくるまって寒さを凌ごうとする

数時間前、

『確かに、こんなことは女性に、しかも貴女にするようなことではありません

どうかしていました

･･･少し頭を冷やしてきます』

そのままマンションの前で降ろされ、その後どのように彼がすごしていたのかは、全く分からない

ぼんやりとそのままリビングに出た

と、

ソファの影から長い足が投げ出されている

おそるおそる覗き込んだ

「･･･おかえりなさい･･･」

小さく呼びかけるも、スーツのままなだれ込むようにソファに上半身を納め、サングラスをつけたまま眠っている彼には届かないようだ

思い立ち、寝室からシーツと布団を引っ張り出す

「よっ、」

コートはゴワゴワして邪魔だろうから、除けた

埋もれた彼の胸にもたれるようにして、また眠った

今度は、朝まで、眠れた