乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【1】

転校生 ページ11

同時刻、佐野達は先にファミレスに居てくつろいでいた。

Aまだかな〜なんて話す佐野と羽宮。


すると噂をしていた人物からメールが届く。



佐「えー！A遅れるって…」

羽「俺達より優先させる用事なんてあんのかよ」

龍「そりゃAはちゃんと学校行ってるし急用くらいあるだろ」

場「結構遅くなんのかな」

松「Aさん居ないと寂しいっすよね」

三「…どうせ暇だし迎えに行くか？」



三ツ谷の一言にそれだ！と顔を輝かせる一同。

手早く会計を済ませ、Aの学校へとバイクを飛ばした。




ーーーー

Aの学校に着いた6人。

Aの通っている学校は有名な進学校のため、周りの生徒達は佐野達を異物を見るような目で見ているが、特に気にする様子もなく敷地の中に入って行く。

もちろん初めて来た時は怒っていた。

しかしAの学校で問題を起こすとAに迷惑を掛けてしまう、と大人しくしているのだ。


玄関に入りAの靴箱を探す佐野達。

佐「乾…A…あ！あった！」

龍「…まだ学校に居るみたいだな」

三「じゃあ目立たない所で待ってるか」



そして待つこと数十分。



玄関からAが出て来た。

Aを見つけて嬉しくなり、すぐ声を掛けようとした佐野達だが一瞬で固まる。

Aの隣に謎のイケメンがいたからだ。

2人は楽しそうに話をしながら歩いている。



佐「え、誰あいつ？」

龍「おいおいまじかよ…」

羽「あの男殺す…！」

場「おいおい落ち着けって一虎」

松「そ、そうですよ、みなさん落ち着きましょう」

三「そういう千冬も落ち着こうな、つーかあれだろ、ほら、委員会が一緒とかじゃねーか」



6人は木の影からこそこそと見るが、さらに衝撃の事実を目にする。



謎のイケメンが恥ずかしそうにかばんから携帯を取り出し何かを話している。それに対しAも承諾した様子で、かばんから携帯を取り出したのだ。


何しようとしてるのか察した6人は慌てて飛び出す。


佐「A！」


『あれ？みんなどうしたの？てっきりファミレスにいると思ったのに…』


三「Aを迎えに来たんだよ」


『そうなんだ！遅くなってごめんね、わざわざありがとう』


龍「俺達がしたくてしてるからいいんだよ」

羽「それより急がないとAの好きないちごパフェなくなるぞ」

場「え、そうなのか？」

松「場地さん！話を合わせてくださいっ！！」

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