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子狐、温泉に行きます。前篇 ページ31

とある仕事終わりにAは鬼灯から引き留められ、唐辛子漬けを貰った。

「狗神刑部からの頂き物なんですけど、私は辛い物が食べれないのでどうぞ」

「わーいありがとうございます。白澤様との晩酌のお供にしよ」

嬉しそうにそれを鞄に仕舞ったAは思い出したかのように「あの」と鬼灯に一緒に出かける話を持ちかけた。


「すみません。その日は旅館に住み着いている亡者を捕まえに座敷童子と現世に泊まりで行かないといけなくて」

「座敷童子達もなんですか?」

「なんでも昔住んでいたみたいで案内役です」

「旅館なんて羨ましいです!私も行きたい!」


鬼灯は簡潔にハッキリと「ダメです」と答えた。

その返答にAの頬は不服そうに膨らんでいく。



「一応仕事なんですから関係のないAさんは連れて行けません。

第一、公私混同など他の獄卒に示しがつかないでしょう」









「温泉…美味しい料理にお酒…」

家で落ち込むAに桃太郎は

「それは鬼灯さんが正しいよ。

Aは婚約者だからそういうのは余計周りの目も厳しいし」

お風呂から上がった白澤が「何の話?」と二人の所へと近寄り、

桃太郎が大体の経緯を説明すると話が飲み込めたようだ。



「なら僕達も温泉に行こう」







「予約した白澤です」

「お待ちしておりました」

現世のとある旅館に着いた白澤達はチェックインをして部屋へと案内される。

大きくて綺麗な造りにAは目を輝かせていた。


「ここは潰れた旅館を山姥が買い取って僕達みたいなのが現世で安心して泊まれるようにオープンしたんだって」

「へー」


美味しい料理や酒、温泉を堪能し

A達は大満足であった。


「はぁ〜…女将の和菓子も美味しいし最高…」

立ち上がったAは寝る前にもう一度温泉に入って来ると準備を始める。


「酒呑んだから止めといたら?」

桃太郎は止めるがAは笑いながら

「少ししか呑んでないから大丈夫だよ」

と行ってしまった。









温泉に浸かるAは心地良さでボーッと夜空を眺める。

他にも入ってきた客の気配に視線を其方へと向けるとマキミキであり、互いにギョッと驚いた表情を見せた。


「びっくりした〜Aちゃんに会うなんて」

「偶然って凄いですね」

「たぶん今の年は近いだろうしタメ口でいいニャ」


3人はアハハと温泉で楽しげに談笑する。

「Aちゃんも鬼灯様に着いて来てたなんて」



「え?鬼灯様来てるの?」

子狐、温泉に行きます。中篇→←子狐と稲荷祭り。



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(プロフ) - ネコさん» コメントありがとうございます。アニメすごく面白いですよね。漫画もオススメです。無理しないように頑張ります。 (2020年9月8日 2時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 最近Abemaで鬼灯を見始めてからハマってます(笑)応援してます!鈴さんのペースで更新頑張ってくださいね。 (2020年9月4日 18時) (レス) id: f7821a3b7d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 櫻駄ミズキさん» コメントありがとうございます。頑張ります! (2020年9月2日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻駄ミズキ(プロフ) - めっちゃ好きです…!!応援してます(о´∀`о) (2020年9月1日 17時) (レス) id: 441661fb12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - レノン・リーシュナさん» コメントありがとうございます。両作品とも拝見した事のない作品なので、検討という形にさせて頂きます。すみませんでした。 (2020年9月1日 7時) (レス) id: b29c9bf4f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2020年7月27日 0時

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