トリセツ二十 ページ22
夜久side
え、拒否った。
それでも黒尾はめげずに床に頭つけてる。
するとAがまた口を開く。
A「私、鉄郎といると恥ずかしい」
黒尾「……ん？」
「「「ん？？」」」
思わず顔をあげる黒尾。
え、何ソレ、存在がってこと？？
A「なんか最近、幼なじみってゆー風に見れなくなった…」
黒尾「……へ」
顔を逸らすA。その顔はほんのりと赤い。
それってつまり……
黒尾「俺のこと、
ラブの方で好きってこと……？」
真っ赤な顔を両手で押さえるA。
A「………そう、なのかな。うん…そう」
黒尾「…〜〜っ！！！」
「「「〜〜！！
黒尾さぁぁぁん！！」」」
「え、オイ！」
俺の静止も聞かず、すぐさまドアを開けて飛び込む1、2年。
そのまま、正座している黒尾に一気にダイブした。
A「！？」
黒尾「いって！！お、お前ら！脚！脚痺れてんだって！！」
灰羽「やったじゃないすかー！！」
山本「俺はっ…俺は、感動しました……っっ！！」
黒尾「え、何で泣いてんのお前」
もみくちゃにされている黒尾。
それをAは目を丸くしてみている。
A「え、いつから…」
「ガチで気づいてないのなお前。あれで気づかないのは相当だぞ。
っつーか、黒尾のこと許してやんねーの？」
俺の言葉に皆、ハッと気づいた。
なんかイイカンジになってるけど、まだ黒尾のことは許してないわけで…
黒尾の上にいたリエーフはバッとAを見上げた。
灰羽「そうっすよ先輩！好きって言ったのに！」
「いや、言ってはいない」
海「まぁまぁ、許してあげな？」
A「いや」
黒尾「…どーしたら許してくれんの？」
するとAはビシッと手のひらを黒尾に見せた。
A「…じゃあ鉄郎、私のワガママ1個聞いてくれたら許してあげる」
海「A、それは5だよ」
黒尾「…」
そしてAはまだ寝そべってる黒尾の近くに行き、しゃがんで、
A「これから、ずっと、死ぬまで、私の隣で、
私の面倒見るって約束して？」
黒尾「っする！！ぜってぇ破んねぇ！！」
A「ふふ、じゃあ許す」
「「「わぁぁ黒尾さぁぁん！！！」」」
黒尾「いって！！？」
瞬間、1、2年が雄叫びをあげてまた黒尾に飛びついた。
海「Aのトリセツ、増えたね」
「おう」
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作者名：Kyaaaa | 作成日時：2019年2月17日 14時
