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しかしその一瞬前にリクオの気配が消えたのに気づいた私はクスリと笑う
見聞色の覇気でも上手く居場所が捉えられないこれは、"ぬらりひょん"の業だ

明鏡止水で姿を消したリクオは刀を小僧の首元に突きつける



「!!………なぜ気付いた?」

「てめぇの言葉は"ウソだらけ" そんな奴が素直にこんな堂々とした攻撃だけしてくるとは思わねぇからな。
…そもそもてめぇみてぇな悪人面の言う事…
誰が信じんだ?そこの妹以外」



最もな言葉に私はフッと笑う
リクオはまた攻撃を仕掛けようとしてくる小僧を斬る
だが、今のは峰打ちだろう
転校生が気づいているかどうかは知らないが



刀をしまい、終わりだとリクオが歩くとその背後から背の高い小僧が飛び出てきた



「妖怪は滅するもの…」

「!」

「めつ」



私はその男が動き出したのを見て、私も動いたものの、少し動いたのが遅かったか
茶髪の小僧が札をリクオに貼るその瞬間その間に私の腕を差し込んだ



バチバチバチバチ



「ッ!」

「グッ……!!!っ、おい、A…!!!」

「雷系の術か……」



左腕が焼きただれた
これくらいは直ぐに治癒の力で治るが、今のをぬらりひょんたちが見ていたら間違いなく小僧たちは死んでいるな



「……チィッ…
陰陽師は…妖怪に負けてはならんのだ…!!
ましてや……見逃すこともな……」

「ほ…本気で滅するつもりなん…?」

「当たり前だ!!見ただろう!?
こいつは刀でオレを──…!!」



リクオが私に押された拍子に落とした祢々切丸
黒髪の小僧が祢々切丸に気づいたのだろう、顔つきが少し変わった
だが、そうだろうと陰陽師であることの誇りとも言うのか、それを持っている小僧が見逃す気など微塵もないのは分かっていた



「やれ…魔魅流。さっさと…しまつしろ」

「…」

「Aちゃん!!!」



リクオが私を抱き寄せたものの、魔魅流という小僧の手が目の前に迫った
しかしそれは届く前に紐に絡め取られる



「はい──そこまでだ。
その手を引っ込めるんだ───浮世の人よ。
でなきゃただじゃあ…すまないよ」

「……なんだ?もう…一匹妖怪…か?はっ」

「牛鬼様。あれはなんです?」

「あれは陰陽師という妖怪から人を守る役目を負った能力者だ。よぉく知っておけ」

「強いんですかね」

「牛頭…その爪をしまえ」

「おいおいこっちもかよ…」



ああ……この妖気
本家の奴らがどうやら来たようだ


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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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