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「ほんならボク下降りるわ。竜二くんたちおるしね」

「え!?お兄ちゃんおるの!?」

「結局連れてきていたのか」

「彼はちゃんと勉強しとる子や。
おまけに現代の陰陽師では指折りの実力者。
手伝わせるに決まっとるやん。
封印の仕方もさっき教えたし」

「ふん。あの小僧は好かん」

「そう言いはったってあいつを倒すためには手を組まな。
昔のように妖怪と、陰陽師が、ね」



ぴょんっと牛車から降りてるのか落ちてるのかは分からないが、とりあえず去った秀元。
私はえ、ちょ、え!?と慌てる転校生とリクオ様はどこ!?などと騒ぐつららに頭痛がした。



…………こやつらとずっと一緒にいるのは苦痛だ。
騒がしくてたまらん。少しは黙っておれんのか…



「奥方様!リクオ様が見えましたよ!」

「ああそうか。よかったな」



キラキラと、嬉しさ全開の笑みを浮かべるつらら。
そんなにリクオが好きか。若いとはいいものだな。
………私も人間年齢では随分と若いが。

下では竜二というあの黒髪の小僧が妖怪を封印した。
突然の陰陽師の出現にリクオの百鬼はざわついているのがここからでもよく分かった。

すると、転校生はいきなり身を乗り出すと秀元を呼んだ。



「ひでもと〜〜〜〜〜〜〜〜!!
何やねん急に飛び降りてー!!
この牛車の式神どないしたらええんやー!」



………降りればいいだけの話だろうに。私ちも。



「ゆらちゃんたちもおりてきたらええやんか。
『消えろ』っつってな」

「あんたなー!!式神のくせに自由すぎるわ!!」



いや、あれでもだいぶ制限はされているのだが?
本来の秀元はもっと自由に動く。



「……………ゆら?」

「ゲ………奴良くん…………」

「へ。ああ!!リクオ様〜〜〜〜〜!!
お久しゅうございます〜〜〜〜!」








「はぁ………………」



やかましいのが増えた。
そう思い、深いため息をつくしかない。



「邪魔くさいなアンタ!」

「ひっどい!!何てことを!!
せっかくの再会なのにィ。
人でなし!!この人でなし!!」

「妖怪に言われたないわ!」

「貴様ら少し黙れ。うるさくてかなわん」

「消えろ!!滅したる!!」



私の言葉など2人には届かず。
売り言葉に買い言葉。
転校生は、"消えろ"と言ってしまったことに私はため息すら出ず、今度は頭痛がした。



「あ、消えろって言った」



次の瞬間牛車は煙となって消え、私たちは当然落下する。



「ひえっ!!」

「おおい!!」

「チッ」


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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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