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「そんなんでもえろう濃すぎる時間やったやんあれ」
A姫ちゃんはもうボクの親友やん?と言われたが全面的にスルーしておいた。
こいつにまともに構っていると面倒極まりない。
「で、結局なんでこっちにリクオくんおるってわかんのや、Aさん」
「妖気をたどって。
あとは覇気でも探索すれば間違いはない」
「「ハキ??」」
「……面倒だ。
今そのようなことを説明してる暇はない」
覇気のない世界ではわかるわけの無いものだ。
覇気のあったあの世界でも知らない者もいたのだから。
けれど今それをまた説明するには時間がかかりすぎるし、口頭で説明したところで理解できなかろう。
だからこそ、私はそう言った。
「秀元は知っとんの?」
「言うたやん、ボクらマブダチやぶへっ」
「手が滑った」
「あからさまにボクのほっぺ狙って拳飛んできてるんやけど?」
「私の言うことが分からんというのか?」
「めっちゃ理不尽やん……
こういうの現代でなんて言いはるん??」
「え?………パワハラ??」
「パワハラ!A姫ちゃんパワハラ!」
「秀元」
私は、にっこりと笑った。
「死を味わいたいか?」
「いやボク死んでるて」
「2度目のだ。遠慮はするな」
「2度目も何も無いけど。
でもなんかA姫ちゃんならできそうな感じもするからあかんわ」
結局は秀元が謝ることでこの場は納まった。
しかし、ちゃくちゃくとリクオたちのいる場へ近づくことに怨念の柱へも近づいていく。
「…しかし…よくもまぁタイミング良く貴様の結界もガタがくるものだな」
「400年ももったんやし御の字やろ。
ただの人間が作った結界なんやしな」
「全くだな。
だがまぁ、さすがは天才と言われただけある」
「この結界作るんに苦労したんやで?」
「あまり動きたがらない貴様が積極的に動いていたしな。
それだけ本気で取り組んでいたのだろうとは当初から察してはいたさ」
「ほんまなぁ…今よりずーっと妖怪活発な頃やったし人は足りんくて大変やったのはよう覚えとるわ」
ケラケラ笑っているが、当時の人員不足は本当に酷かった。
今もなかなかなものだが妖怪の絶対数がそもそも違う。
おまけに妖怪たちの強さもしかり。
「…ぬらりひょんのことだ。
ここへは後にやってくるだろう。
その時に挨拶でもしてやったらどうだ?」
「そりゃあもちろんやわ。
ぬらちゃんとぬらちゃんの組は面白いからね」
さぁ、もうすぐそこが現場だ。
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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年11月12日 18時