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「カナ、清継、島！貴様ら絶対に私から離れるな！良いな！」
「Aちゃん？どうしたの？」
「え？何？？？」
「どうしたんだい桜夜さん！
もしかして、怖いのかい？ハハハ！
可愛いところあるじゃないか！」
「黙れ。その口裂かれたいのか」
「妖怪より君の方が怖いよ僕は」
口を裂くってどんな発想だい！？と清継は騒いだがこちらはお前らの命を守る為に警戒をしているというのに呑気な事だ
その後も鳥居たちが欠けながらも清継は先へと進んだ
「ねぇ…あの灯籠…光ってない？」
「え？」
「なんだって！？
い…い…家長さん！！それは『忠盛灯籠』だよ！！」
「…何それ？」
妖怪側の事情など全く知らない彼らは、普通に観光を楽しんでいる
私は当然、楽しむ気になどはなれないが
「九坂神社に伝わる妖怪伝説さ！！
『灯籠に怪しい光が見えたので斬ろうとしたら点火しようとしていた番人だったって話』どうだい？
すごい妖しい灯籠だろう？」
「へー…」
「……それ逆じゃないすか？」
「『妖怪じゃなかった話』じゃない？」
清継お得意の小話だったがらカナたちの言う通り妖怪ではなかった話をしていい気になっていることになんで気づかないのか
本当、しょうもない男だ
「うわああああ本当だあああしまったああああ」
「アホ…」
「じゃあここ来る意味ないじゃないかぁぁ〜〜！？」
その後清継は転校生へ電話しろと言い出した
どうやら、本気で宿をとっていないらしいのだ
友人だからと突然のお仕掛けなんぞ迷惑以外の何物でもない上に今のこの状況の京都
さすがに危険なここで放置することは転校生とてしないだろうが、花開院に行くのが本当に安全かと問われれば、正直なんとも言えない
「！」
妖気が、近づいた
「カナ！！！恐れるな！！！」
「！Aちゃ……！？
よ………妖怪━━━━━！？」
カナの背後に忍び寄る妖怪共
私はすぐさまカナの腕を引っ張り、妖怪共に蹴りを食らわした
「ぐああああ！！なんだこれ、痛てぇ！！！」
「Aちゃっ、なに、なにこれっ」
「騒ぐな！いいからそこで大人しくしていろ！！」
妖怪化して一気にたたみ込んでやろう、そう考えた時だった
「ふせて！！…京にはびこる妖よら闇に…沈め！！爆！！」
「今の声…この気配は」
いや、今はそれを考えるときではないか
膝を着くカナの腕をとり、私は走り出す
「え！？」
「ぼうっとするな！逃げるぞ！」
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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！ (2021年5月30日 16時) (
レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！！早速読ませてもらいました！次も楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからどんな風に話が進むのか楽しみです！頑張ってください！！ (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます！ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年11月12日 18時
