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懐かしき京都 ページ20

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京都祇園、九坂神社付近



「き〜〜〜〜〜〜た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



私は、現在京都にいた
やはり予想していた通り、清継率いるあの軍団が私の反対を押し切り京都に行くと言ったためである



「清十字団in京都ぉぉ〜〜〜」

「元気っすねー」

「来ちゃった……」



完全に浮かれモードのメンバーに私はさっきから頭痛を起こしていた
とはいえ……



「……400年前とは全然違うな」



大まかな大通りなどは昔あった場所と大差ないものの、やはり街並みは現代化され私がいた頃の面影などほぼ無くなっている
…あったらあったでだいぶ驚きだが



「多少の欠員はいるが楽しみだね〜」

「リクオ君…でしょ?しらないよ?」

「心配ないさ〜、奴良くんなら後できっと駆けつけてくれるよ!!」

「そうかな〜〜〜」



まぁ、確かに駆けつけるは駆けつけるだろう
お前たちの元ではなく、羽衣狐の元へならな



「…………はぁ」



羽衣狐が復活して随分と京都の妖怪共は盛り上がっているらしい
あちこちで妖気が立ち上っている
こんなにも活発なのは現代では珍しいだろう



「?大丈夫?さっきからなんか楽しそうじゃないけど」



隣にいるカナが私のことを心配してくれた
私はカナに微笑み、大丈夫であることを伝える



「なんか体調とか悪いなら言ってね?」

「ああ、ありがとうカナ」

「ううん。…ところで、なんで夜からスタートなの?」

「家長さん!!妖怪ツアーだよ!!
お寺も神社も閉まり放題のときに探索しないと意味ないでしょ!!」

「………はぁぁ」



本当に、頭が痛い
わざわざ活発になっている時期に夜に行くなんて自 殺行為だ
こっそりと氷麗達に付いてきてもらって正解だった
これでは私一人では無理だろう



「……ッ!!!!!」

「?どうしたの?」

「む?どうかしたのかい!桜夜さん!」

「…しまった、やられた!!!」

「「「え?」」」



私は一気に心臓が冷えた気がした



「あれ……ねぇ…鳥居さんと巻さんは…?」

「さぁ?トイレじゃないか?」

「ッ」



違う、やられた
あの二人、攫われたか…!!!



「クソ、妖気が充満しすぎて覇気が鈍る!
青!!!あやつらを頼むぞ!!!」

「え?え?ちょ、桜夜さんどうしたんだい!?
突然何を言い出して…」



今ここで私がここを離れるのは得策ではない
だから隠れているだろう青にそう指示を飛ばせば、青がすぐに動いた気配がした



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棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます!!! (2021年5月30日 16時) (レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!!早速読ませてもらいました!次も楽しみに待ってます!頑張ってください! (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからどんな風に話が進むのか楽しみです!頑張ってください!! (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます!ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月12日 18時

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