＋＋＋＋＋ ページ3
.
「腹が減っているのなら素直に言え。
とはいえ私は何も持っていないんだが…
リクオくん、何かあるか？」
「んーっと…あ、よかった、一個だけあったよ。
花開院さんチョコ…大丈夫だよね？」
「ダメなら私が食べてやろうか？」
「大丈夫！これは奴良くんからうちがもろたんや！」
「ならさっさと貰って食え腹へり転校生」
「やめぇやその呼び方！」
チョコを貰うと転校生はリクオに感謝を述べる
そういうところはちゃんとしていて転校生の好感度は高い
今時の子は挨拶はおろか礼すら出来ぬ者が多いから
「じゃあボクみんなに連絡するね。いいよね？」
「ああ、頼むぞリクオくん」
リクオは清継から貰った謎の人形で連絡を取ろうとするが、どうやらなかなか繋がらないらしい
多分、場所が場所だからというのとあると思うが
「？転校生。腹が減ってるのでは無いのか？
チョコを握りしめていてはただ溶けるだけだが」
「あ、うん。わかっとる」
そうはいうものの、やはり転校生の顔はどこか憂いを帯びている
一体何を考えているのだろうか
「ゆら。やっと見つけたせ、ゆらぁ…」
ふと聞こえた見知らぬ声と、ザリッとコンクリートの地面をふみしめる音
音がした方を見てみれば黒髪の男と背の高い茶髪の男
「お兄ちゃん…？」
転校生の口から出たのは、身内を呼ぶ言葉だった
「式神の気配を辿ってきたぞ。
本家には定期的に連絡を寄越せと言ってあったろう？」
黒髪の方が転校生に話しかけながら、二人の男はこちらへと近づいてくる
「ああ…"修業"か……
だがなぜこんなところでしている？
外を歩けばこの街は至る所で妖怪に出会うぜ？」
「……………」
私は男たちを見て、眉を顰める
こやつら、こやつらも転校生と同じく陰陽師で、兄ということは花開院の者か
とはいえどうもこやつ…好かぬ
「……何しに来たんお兄ちゃん…」
「竜二…」
「…何してるって…ゆらぁ…そりゃあお前…
陰陽師は基本妖怪退治だろーが。餓狼！」
「え…！？」
「！リクオ！！」
突然攻撃を仕掛けてきた黒髪
私はリクオの手を引き咄嗟に避ける
「な…何するんやいきなり…」
「ゆら…そいつらは…？
「な…何や…？別に…友達や…？学校のな…」
「本気で言ってるわけじゃないよな？まさか……
─────そいつら…妖怪だぜ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 907人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
棘くん(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！ (2021年5月30日 16時) (
レス) id: 187c3c8143 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！！早速読ませてもらいました！次も楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2021年5月30日 12時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉様。応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします笑 (2021年5月30日 11時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからどんな風に話が進むのか楽しみです！頑張ってください！！ (2021年5月22日 18時) (レス) id: 105efbdf0c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ▼とある黒兎さん» 更新をお待ちいただきありがとうございます！ゆっくりですがちゃんと更新しますので、これからもご愛読くださいませ。 (2021年5月22日 18時) (レス) id: 088474bcfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：江
| 作成日時：2020年11月12日 18時
