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近況報告 ページ14

お母さんの唯一嫌いなところは、デリカシーを無視して人をからかうところ。
それが天然じゃなくて、ちゃんと気づいてやってるからタチが悪い。

『でも……。よかったわね。あの子も本気であんたを想ってくれている。
あんたのその顔からもわかるけど、両想いってお互いにわかったのね』

さすがお母さん。超人的な観察眼と勘。

「両想い……か……」

確かに、あのときアランは、『正直言って俺も好き』と言ってくれたっけ。
でも、まだ早いって言われた。カロスリーグ終了まで、待てって。
まだお互いのことをよく知れてないから。

『うーん、Aも女の子なのよねえ〜。うん、女の顔してるわぁ』

女の顔って何なのよ。

「はいはい。この話題はもう終わり! 他にないの?」

『え〜。つまんないの〜』

子供かよっ。

『他には……特にないわね。話したかったのは『おめでとう』って言葉と、あんたの好きな子についてだから』

「じゃあ、もう切るよ? 人、待たせちゃってるんだから」

『うふふっ。はいはい。頑張りなさいよ。ポケモンも、恋も』

私の母は、なんでこんなんなのかなぁ。ポケモンのことになると、尊敬できるけど。

「じゃあね」

『また暇ができたら、連絡頂戴ね』

そう言って通話を終えた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お待たせしました。母からの連絡で……」

扉を開けて、すっかり元気になったマノンちゃんとアランのもとに駆けつける。

「全然問題ない。むしろ早いくらいだ」

アランは優しい微笑みで迎えてくれた。

「ねえねえ、なんの連絡だったの?」

「ん? 近況報告、かな」

マノンちゃんが首を傾けて訊く。

「きんきょーほうこく?」

「最近の出来事をお知らせするってことだよ」

「へぇ〜」

きらきらした目を大きく開いて、私を見つめるマノンちゃん。
か、かわいい……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あの……」

「どうした?」

マノンちゃんが部屋を走り回っている姿を見て、思ったことをアランに伝えた。

「この部屋、ずっと乱雑なままでいるつもりですか……?」

「あー……そうだな。片づけてやらないと、危ないからな」

とは言っても、面倒くさそうなアラン。こちらを横目でチラチラ見てくる。
あからさまに手伝ってほしそう。仕方ないなぁ。

「もう、わかりましたよ。私もやります」

「え? ああ、助かる」

アランが一瞬ニヤリと笑ったのが見えた。全くもう……。

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設定タグ:ポケモンXY , 最強メガシンカ , アラン   
作品ジャンル:アニメ
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エビピラフ - すごくすっごく面白いです!!それに、キュンキュンしますね〜。これからも更新頑張って下さい!!! (2016年8月8日 1時) (レス) id: 44e702c603 (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - カレーオムライス…とてもおいしそ〜とても食べたくなってきました! (2016年8月6日 11時) (レス) id: 6bba43ef19 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 良かった。アランは、主人公に薬を飲ませなかった。安心しました。((o(^∇^)o)) (2016年8月4日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 駄目。飲んじゃ駄目。その薬を飲んでしまたら、主人公は、壊れてしまう。アラン止めて。 (2016年8月2日 20時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
頂志桜(サム)(プロフ) - 黒乙女ありすさん» コメントありがとうございます! 主人公の考えとしては、『本当に美味しいカレーなら、飽きなんてこない』ってことなので、3日連続でも彼女にとってはむしろご褒美です(笑) (2016年8月1日 19時) (レス) id: f46217bc92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:頂志桜 | 作成日時:2016年7月20日 7時

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