〜*弁ドル*〜{弁当×アイドル}[あんスタ]

∇lesson２６ ページ26

開いた扉の先にはハイテンションの

男の子。


雰囲気、少年って感じだけど

見るからに高校生で夢ノ咲学園の生徒だと思う。


？「ひゃっほーーい！！」



ドボォーンと勢い任せに湯船に飛び込んでくるから

体がビッショビショになる。


真緒「うぉい！A大丈夫か？

おいお前！気を付けろよ！」


？「うわぁ？！す、すみません！

…ってえ？！あ、あの、ここ男湯じゃなくて

混浴だったんすか？！」



男の子は顔を真っ赤にして

私をまるで怯えたように見る。


なんですか、その目は。


北斗「ん？お前は『流星隊』の
南雲鉄虎じゃないか」


髪の毛までびしょびしょになった北斗さんは

そんなこと気にもとめずに

驚いた目で名前を呼んだ。


なぐもてとら？君は湯船から飛び出し、

なぜかびしっと地面に正座した。


鉄虎「ウス！南雲鉄虎っす！
よろしくお願いいたしやす！」

あ「い、勢いのある子だね…」

真「Aと同い年だよ」

あ「そーなんだ」



勢いに任せて自己紹介した鉄虎君だったが

再び私と目が合うとシュウゥ…と小さくなる。


私と目を合わせないように違うところを見ながら

「…ところで」と遠慮がちに手をあげた。



鉄虎「…み、皆さんは女性をお風呂に連れ込むような…」


「「「違う！！！」」」




何て言うことを言い出すんだこの人は。


鉄虎君は未だに複雑そうな顔をしてブクブクと

湯船に鼻がつくくらい沈む。



のぼせたのか分からないけどもうトマト以上に

顔が真っ赤だ。



しばらくぼんやりしていると、

北斗さんが私に洗面器を渡してきた。


北斗「妹。シャワー浴びて体洗ってこい。
南雲、お前もだ。湯船に入る前には必ず
体を洗うんだぞ」

あ「はーい」

鉄虎「ぅ、ウス！」


そういえばシャワーって二ヶ所に固まってるんだよね。

大きな露天風呂の横っちょにある感じ。


うまい角度で見れば隠れミッ○キーみたいじゃないかな。



何て考えていると「Aはあっち使いな」と
お兄ちゃんに指定されてしまった。


しぶしぶ向かおうと思ったとき、

ふとお兄ちゃんの体が目にはいる。


さっきまでなんとなく恥ずかしかったから

見てなかったけど…


あ「お兄ちゃん筋肉ついてるね」

真「ん？そう？」



私への配慮なのか腰辺りで

タオルを巻いている。

だけど見える上半身、とうより腹筋が割れていた。


小さい頃はなかったな…

気づけば肩幅も広くなっちゃって。


あ「お兄ちゃん、腹筋触ってもいい？」

∇lesson２７→←∇lesson２５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す