〜*弁ドル*〜{弁当×アイドル}[あんスタ]

∇lesson２３ ページ23

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あ「…いったぁ？！」


手を伸ばして取ったのがまさかの包丁。


一番切れやすいところをわしづかみしてしまい、

サクッと指を切ってしまった。


真緒「なっ…！お前何やってんだよ！洗え！」

あ「ふぁい！」


衣更君が食器をガシャガシャ！と落として

私の腕を掴み、水に当てる。


突然だったため、腕を掴まれているとわかったのに

少し遅れてしまった。


そんなことでいちいち緊張する私は

ほんのに男の子と免疫がないのだろう。


あ「い、衣更さ…」

真緒「……ちっ。ちょっとこい」


洗い途中の食器を置いてつれてかれたのは

宿のロビー。


どこから持ってきたのか救急セットを持ってきてくれた。


あ「…」

真緒「たく。ちょっとは気を付けろよ。
指でまだ良かったけどさ」

あ「す、すいません…」



治療してもらっててごめんなさい。

私、多分顔赤いです。


お兄ちゃん以外の男の子に手を握ってもらうなんて

初めてで一回り大きい手に緊張してしまう。


骨とかしっかりしてて男の子の手だなぁなんて

思ってしまった。


真緒「……なに」

あ「はっ！」

真緒「……ぷはっ。お前ほんとに面白いな」

あ「おもし……ろいですかね」



包帯を巻いてもらった指をぼんやり眺める。

きっちりと丁寧に、でもきつくない。


衣更君はふっと優しい笑みを浮かべた。




真緒「もう、怪我するなよ」







アイドルの顔なのかな。


それとも彼の素顔かな。




どちらにせよ、その笑顔を見た瞬間


今までの疲れとか全部吹き飛んだ気がした。




あ「は、反則…」




予期せぬその笑顔に全身が熱くなる。

またみたいのに、顔を見れなくなる。



なんなの、これ。





私らしくないし。






あ「……ぁりがとう…ございました」

真緒「おう。あ、待てよ」



ここはもう立ち去ろうと立ち上がる。


いつまでもここにいては心臓とか持たない。


出口に向かう私の手を、怪我してない方の手を

衣更君の大きな手がぎゅっと掴んでくる。




あ「ーーーーーっ！！」


真緒「また怪我したら意味ねぇだろ。
一緒にいくから待ってろ」



あ「…は、はぃ……」





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＿＿＿＿なんでそんなにかっこいいんですか。

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