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怖ぇー! 立海2年まじ怖ぇー!






うちの2年には鳳くんと日吉くんと樺地くんという

部を誇る温厚三大人間しか揃っていないこともあって

完全に恐怖に貶められてしまった。






やべーよ、こんな2年生いる立海絶対やべーよ!

超強豪だよ絶対!!






それ以上口を開けず、ビビり倒して口を噤んでいれば

赤也! と彼のファーストネームらしき名前を呼んだ男が

また1人駆け足で近づいてきた。






切原赤也、っていうのか。






いや別に知りたくもなかったけど、

不本意にもフルネームが揃ってしまったことで

頭の中に彼の名をインプットした。






「……え? ジャッカル先輩……?

何しに来たんすか? つーか丸井先輩は?」






「は? 何しに来たって、

ブン太からお前が呼んでるって聞いたから来てやったんだぞ。

なんでそんな言われ方しなきゃいけないんだよ」






「はい?? 呼んでませんけど別に。

むしろおれは丸井先輩に待ってろって言われた側っすよ」






「?? ……お? なんだ赤也。誰だそいつ。ナンパか?」






「だー! もう! ナンパじゃねぇって何回言わせんすか!!

俺は話しかけてねえんだよ!!

手塚さんに声かけられただけ!!」






「手塚……? 見たところ氷帝の奴か?

で? 手塚と氷帝の女子とお前がなんの関係があるんだ?

なんで俺呼ばれた??」






「知らねーよ!! それは丸井先輩に聞いてください!!

とにかく!! 俺はもう練習戻りますよ!

あと頼みました、ジャッカル先輩!!」






「え、あ、は!? なんで俺!?」






完全に痺れを切らし分かりやすくプンプン怒りながら

彼が来た方へ去っていく切原くんに少しほっとした。






ジャッカル、と呼ばれた彼は

今まで見た立海の選手の中で誰よりも温厚そうだ。






どうやら黒人ぽいが、それでもなんとなく温厚オーラを感じるあたり

どことなく安心感を覚える。






切原くんの背中を見送ったジャッカルさんは

気まずそうに私の顔を見て声をかけてきた。






「……えっと、なんか、ウチに用か?」






「いや、あの。用は、これと言ってないので……

練習戻って頂いて大丈夫です。すみません、なんか……」






「いや、うちの部員が迷惑かけてるってんならそういう訳にも……

困ってるなら話くらい聞くが……」






やっぱり温厚だった。






いい人だ。この人は確実にいい人。






この人にならビビらず素直に話せそうだと口を開こうとした刹那、

ざっと音を立てながら私の前に影が出来た。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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