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プパン! と、膨らませたガムを破裂させながら近づいてきた男は

目の前の彼と同じジャージを着ていて。






ラケットを持っているあたり、

恐らく彼らは立海テニス部の選手なのだろうと察した。






え、ていうか練習中にガム食ってんのこの人?






どんだけゆるゆるな学校??






あの跡部様ですらフリスクをお召し上がりに

なっているところは幾度か目にしているが

流石に練習中にガム食べているところまでは見たことないなと

その猛者加減に心の中で賞賛した。






「んあ、丸井先輩」






「え、なに? まさかナンパしてんの赤也お前?」






「は!? 違いますよ! 辞めてください変な勘違いすんの!」






「じゃあなんだよ? 誰その子?」






「急に手塚さんに呼び止められて、

この女室内に連れてってやってくれって言われただけっす。

ナンパどころか、名前すら知らねーってのに」






「んん?? どういうこと?? なんで手塚??」






「だから、俺は知らねーって!!

もういい、行きましょ丸井先輩。

面倒臭いことには関わらねぇのが一番っすよ」






「……ちょっと待ってろぃ」






「え、は!? ちょっと、どこ行くんすか丸井先輩!!」






チッ!! と踵を返した彼にまで聞こえそうなほど

デカい舌打ちをしたこの切原という男に笑みを取り繕った。






気持ちは分からなくもないが

先輩相手にそんなでかい舌打ちよく出来たな。






いや、まぁ私も跡部先輩に

舌打ちしまくってるのだから同じようなものか。






先輩とわりかし仲良さげなあたり、

彼も2年生、ってとこかな。






目まぐるしい人間観察に勤しみ、

2年生と勝手に決めつけつつ同学年なのであれば

もう少しフランクに行こうと話しかけたのが運の尽き。






「あの、」






「あぁ?」






「っえ、」






めちゃくちゃどぎつい視線を送られた上に

不機嫌さを微塵も隠さない返事に体が飛び跳ねた。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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