脳漿炸裂ボーイ４【跡部 景吾】

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未だ正解を導き出せないまま、

叩きつけたサンバイザーを手に取ってコートに戻る。






バイザーのつばに唾吐きかけたろかほんまに。






いやまぁそんなことしたら

百倍にして返されそうだから出来るはずもないんだけど。






ころす、まじでころす。しんでもころす。






マネージャーというより

召使いに成り下がっていることに最早殺意が芽生え始める。






つーかこれの何が楽しいのあの人。






自ら私にこれ以上嫌われるような真似をして何がしたいんだ。






それともやっぱり好きだなんだ言ってたのは嘘だったのか？






私をからかって服従させたいが為の戯言？






いや、そんな嫌がらせをされるようなことをした

覚えも謂れもないしな。






本当に何を考えているのか分からない男だ。






跡部先輩の元へ戻りサンバイザーを渡せば

それを受け取った手と逆の彼の手が私の頭の上に乗った。






ずしっとした軽い重みに身長が縮む感覚を覚えつつ

横目で跡部先輩を睨む。






「……なんですこれ」






「従順で可愛いやつだと思ってよ」






「……」






さっきのサンバイザーではないが、

苛立ちに任せて頭に乗った彼の手をパァン！ とはじき飛ばした。







従順だ？







まるで私が望んで跡部先輩の言うことを聞いているみたいな

言い回ししやがるじゃねーの。






拒否っていいなら全力で拒否る準備は

こちとら出来ているんですけども。






そっちがその気なのであれば。






お望み通り拒否って差し上げましょう。






さぁ覚悟はよろしいですか、跡部様。

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