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元も子もない ページ13

「おい、タオル寄越せ」






「あーん? 俺様のジャージはどうした」






「ぼーっとしてねえで気遣ってバイザーくらい持って来いよ」






「……やっかましいわ!!」






跡部先輩の指示通り部室に戻るや否や1人なのをいい事に

彼のサンバイザーをパァン! とソファーに叩きつけた。






何がタオル寄越せだ!

何がジャージはどうしただ!

何がバイザー持ってこいだ!!






ふざけんじゃねーよ、全部自分で出来るだろうが!!






なんでいちいち私を使う!?






その指示出す方がだるいだろうよ!!






え、これ樺地くんいつもやってたわけ?






だとしたら尊敬の他ないんだけども。






まじでどこまで坊っちゃんなの、あの御曹司は。






でもおかげで樺地くんが伸び伸びと練習が出来ているようで

それだけが唯一の救いだ。






……いや、そうでも無いかもしれない。






やたらとチラチラ跡部先輩を見ているあたり

世話が焼きたくてソワソワしているようにも思える。






だったらもう好きなように焼かせてやれよ。






多分樺地くんからしたら私がいることはありがた迷惑だよ。






もう普通にマネージャーでいいよ私は。






こんなことなら裏方に徹するよ。






日が経つごと経つごとにマネージャーをやるだなんて意気揚々に

繰り出してしまったあの日の自分を殴りたい念が強まっていく。






別に部活に入って青春ごっこがしたかった訳では無い。






純粋に間近で、もっと近くで、もっとのめり込んで

彼らの試合を観てみたい。






そう思っただけのことであって。






練習に参加するうちに自然とルールが更に分かってきて、

テニスの魅力に一層ハマったのは事実としてある。






でもこの身と引き換えにしてまで得るものだったかどうかまでは

今のところ素直に頷くことは出来ない。






一体何が正解だったのだろうか。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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