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+ 第二章 燻る黄色 + ページ1

夏特有の熱気に、

人の熱気も加わり、体に纏わりつく



暑くて仕方がないのに、

離せばいいのに、

一度繋いだら絶対に離さなかった幼馴染の手



「A、これあげるっす!」

「え、いいのー?」



自分たちの前にいた、小学生の男子の動きを見て、

マネしてとった景品を迷わず、幼馴染にあげた



それは、

幼馴染が当時ハマっていた酸っぱいグミの詰め合わせでも

幼馴染が以外にも好きな可愛いぬいぐみるみでも

幼馴染がほしいと言っていた水中ゴーグルでもなかった



けれど、喜ばないはすがないと……


自信を持っていえた代物だった






「大事にするね、涼太っ」





あのときは本気で叶うと思っていた、


秘密のプロポーズ(・・・・・・・・)だった……。

1.失った当たり前→



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作者名:星蛍 | 作成日時:2018年9月5日 23時

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