第二十八話 決意 ページ35
燐side
何度考えても、不自然だった。
私たちが何日もかけて探しても見つからなかった男が、目の前に現れた事は。
Aのことは信じているけど、私と憐は半信半疑だった。
もしかしたらAの勘違いなんじゃないか、事実ではないんじゃないか。
それは考えや思いではなくて、願望だったんだと思う。
A以外で唯一私たちに優しく接してくれた人だから。
ばたん、と音がして、Aが顔面蒼白が倒れていたのを見て、疑惑は深まった。
燐「Aっ?!」
叫び声に逸早く反応したのは、新選組の奴らじゃなく、慧だった。
Aの額に手を当て、状態を確認する。
沖田の質問に対しての答え。
如月慧という名前を聞いて、はっとした。
ここまで顔がそっくりなんだからありえないけど、もしかしたら。
他人の空似なだけで、Aに関係は無いのでは。
そんな願いは、あえなく打ち砕かれた。
最後の希望をかけて、Aの話は事実なのかと聞いても、
白々しい態度で誤魔化された。
悲しくて、悔しくて。
我を忘れそうになって、弟の声で我に返る。
沖田に手伝ってもらって部屋に運ばれたAの顔は、苦しそうで。
あの話が事実だったと思い知らされて。
改めて、どこまでもAに付いていくと、決心した。
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この話は燐の決意的な感じですね。
とりま、設定。
如月慧(きさらぎけい)
年は19。
顔はAさんにそっくり、髪はAさんの後ろの髪が無いバージョン。
この時代では珍しい短髪です。
勘のいい読者の方は序章を見て気付いてくださるかも知れませんが、慧の正体はもう少し後で。
ちなみに、今回燐が言っていた『慧』は、「けい」では無く「あきら」と読みます。
「あきら」の方の読み方は燐、もしくは憐の心の中だけです。
皆の前で呼ぶときや幹部の方たちは「けい」と呼びます。
ややこしくてごめんなさい。
さらにどうでもいい設定としては、二十五話と二十六話はタイトルが繋がっています。
この「妖鬼録」、もしくは私が書いている小説のイメ画を募集しています。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何回も読みました。続きが読みたいです。 (2014年9月28日 8時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん25(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。待っていました(涙)。。。ようこちゃんさんお久しぶりです! (2014年9月28日 1時) (レス) id: 2be9d3c16a (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。元気そうで良かった。 (2014年9月27日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ものすっごく返事遅れてごめんなさい!生きてます!元気です! (2014年9月27日 15時) (レス) id: cef401e7d5 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久し振りです。元気ですか? (2014年7月16日 0時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御影 | 作成日時:2013年2月22日 21時