第二十四話 目覚め ページ30
目を開けて、まず見えたのは、気持ちよさそうに寝てる燐と憐の顔だった。
体を起こし、深く息を吐いた。
さっきの夢の内容を思い出して顔を歪める。
昔の夢なんて、暫く見てなかったのに。
そっと胸に手をあててみる。
今は、大丈夫みたいだ。
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始まりは、あいつだった。
朝起きたらあいつの顔は蒼白になっていて、体も驚くほど冷たかった。
俺が寝てる間に力が暴走し、その影響を受けてしまったらしい。
あの頃は俺が幼かったせいか、すぐに力が暴走し周りの人達に危害が及んだ。
そのせいで俺だけ隔離され、広い何もない部屋に閉じ込められた。
母様達は毎日来てくれたけど、俺のところに来たことが原因で体調を崩したと聞いて、俺は自ら母様達を拒絶した。
成長して、少し体力が付いてからは、なんとか力を押さえ込めていることが出来るようになった。
・・・怖い。
力が暴走すれば、燐と憐、千鶴、新選組の奴らにも危害を加えるかも知れない。
出ていこうか。
何度か頭に浮かぶその考え。
しかし実行できない。
俺が人間じゃないと知っても、態度を変えない奴はほとんど居ないから。
優しさに甘えて、別れを告げることができない。
嫌いだったはずの人間に。
自覚してなかっただけで、俺は、寂しかったのかもしれない。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 何回も読みました。続きが読みたいです。 (2014年9月28日 8時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん25(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。待っていました(涙)。。。ようこちゃんさんお久しぶりです! (2014年9月28日 1時) (レス) id: 2be9d3c16a (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 良かったです。元気そうで良かった。 (2014年9月27日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ものすっごく返事遅れてごめんなさい!生きてます!元気です! (2014年9月27日 15時) (レス) id: cef401e7d5 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久し振りです。元気ですか? (2014年7月16日 0時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御影 | 作成日時:2013年2月22日 21時