05楽しむ ページ6
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この事態には驚いたのか、桃色のシャツの男以外は目を見開いている。
だが、すぐに黄色のシャツの男が桃色のシャツの男に駆け寄った。
「トド松・・・大丈夫!!?」
しかし、トド松と呼ばれた男は返事をしない。
ただ、苦しそうに息をするだけだった。
その状況をみて、いたたまれなくなったAは何も考えずトド松の元へ駆け寄った。
・・・感情など、とうの昔なくしてしまったAだったが、なぜか走り出してしまったのだ。
「あの音の大きさからしてライフル。
___呼吸は・・・大丈夫、内臓も大丈夫、あとは・・・・うっ、ゲホッ」
何者かに右肩を撃たれた。
きっと、青いシャツの男だろう。
だが、生憎Aの利き手は左。
戦闘に特に支障はない。
「何すんの」
「それはこっちの台詞だ
__トド松に何した」
「とりあえず、銃弾がどこに当たったかみただけ。
数時間はもつと思うけど、ちゃんと手術しないと大量出血で死ぬかも___チッ」
再び、青いシャツの男にレーザーポイントがうつったため、本意ではないが青いシャツの男の手を引き、こちら側へ引き寄せた。
「おまっ、何すんだ!」
「耳元でうっさい、黙ってて」
そして、すぐに銃声が響く。
弾はさっきまで青いシャツの男がいた場所に向かって撃たれていた。
しかし、それからまもなくAは壁から覗いていた銃を持っていた男のところまで素早く移動し、手持ちのナイフで切り裂いた。
元々、白いシャツを着ていたAは返り血を浴びすっかり真っ赤に染まっていた。
「良かったね、助かって。
あとは___この子だけど。
どうする?ちゃんとした医者がいるならここで私を撃ってもいいけど、いないなら撃たない方がいいと思うよ」
Aは楽しむように問いかけた。
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しゅーか - なんか似たような小説あるよね〜。 (2020年2月2日 16時) (レス) id: 769570c12c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅる | 作成日時:2016年4月29日 22時