元彼と結婚しました【五条悟】２ -完結-

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『ここか』



気配からして悠仁の部屋に

集まっていること感じ取り、

急いでドアを開ければ３人で何か話している。

　

「うわ、びっくりした。

どったの先生、そんなに急いで

ドア壊れんじゃん。

あと、先生おめでとー！」
　


「釘崎から聞きましたよ、

結婚したって本当ですか？」

　

やっぱり既に遅かったかと思うけど、

野薔薇の前に立って


『他に言ったのは』


「…え？」


「そんなに威圧的に聞いたら

釘崎がビビるじゃないですか」
　

「先生、言い方」


恵と悠仁が野薔薇を守るように前に立つと

２人の肩を持って退ける。
　


『ごめん野薔薇、答えて。

僕が結婚したこと他の誰かに言った？』


「…言ったのは、この２人だけ」
　


それからしゃがみ込んで考える。

　

「マジでどうしたの？」


『あのさ、ちょっと３人に話があるんだけど

そこ座ってくれない？』



悠仁のベッドに３人を座らせて、



『ちなみに野薔薇が言ったことは本当。

２ヶ月前に結婚した』

　

そう言えば３人は祝いの言葉を口にする。
　

　
我ながらいい生徒を持ったと称賛したいけど

正直今はそれどころじゃない。


　

『今から言うこと必ず覚えていてほしい。
　

　
彼女は呪術師でもなければ窓でもない。

呪いを知らない普通の子。


だから狙われれば即死、なのは分かるよね？
　


僕には上を含めたくさんの敵がいる。

　
誰に狙われるかわからないから

彼女の存在は極力外部に漏らしたくない』



「でも先生最強だって自分で言ってたじゃん」

　

『もちろん僕は最強だよ。
　

でももし彼女の命と引き換えに

僕の死を求められたら

　
　

　

　
　

迷わず自分の死を選ぶ。
　

その覚悟でいるつもり』




そう言えば３人は目を見開いて、驚く。
　
　


それも仕方ない話、

教師として最前線に立たなければいけない僕が

簡単に死ぬと言ってるんだから。

　


『だから、３人には約束してほしい。


絶対に僕が結婚していると口外しないこと

できる？』



そう言って聞けば何度も頷く３人に

心配ないと自分に言い聞かせた。
　
　

なんたって僕が担当する教え子で

信頼も信用もしてる。
　
　
　

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