元彼と結婚しました【五条悟】２ -完結-

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それからさっきの態度を謝れば、

各々質問を投げかけてくる。
　


「どんくらいで結婚したの？」

「どこで出会ったんですか？」

「ちょっと写真は！？顔が見たい！」
　


その一つ一つの質問を交わしながら、

部屋を出ようとすれば
　


「あー、ショック！

“ 他に言ったのは “ なんて威圧的に言われて

何も教えてくんないのね」


　
野薔薇の言葉にピタッと足が止まると


『…１つだけ願い事を叶えてあげる、

１つだからね』
　


それから３人相談しあって決めたのは

　
「奥さんに会いたい！」


だった。

　


１番叶えたくない願いと思いつつも、

可愛い生徒の頼みを断れるはずもなく



「ちなみに僕は普通の学校の教師設定だから、

呪い関連の話は禁止」


と今夜行く約束をして部屋を出る。

　
　

その事を七海に話せば、

ご愁傷様ですと労われて

僕が悪いからそのくらいすべきとも言われた。

　


『外出届を３枚も書く僕の身にもなってよ〜』
　
　


学長に提出する届けに適当に嘘を書き連ねていくと
　

　
「ペン貸してください」


『お、書いてくれんの〜さすが〜脱サラ〜』

　

そう言って七海に託してパソコンをいじっていれば

キーボードの上に紙が３枚置かれた。



そんなに早くかけるものか？と思っていれば

さっきと比べ増えた箇所は引率者の欄。

　
　

『引率者、五条悟…七海建人…

ん…？これ何かおかしいね！』

　

「おかしくありませんよ、

人を呼び出しておいて待たせたのは五条さんでしょう

その償いはしっかりとして貰います」




そう言って僕を見てくる七海に



『そんなに顔顰めたらおじさんになっちゃうよ〜』
　


と茶化せば僕がせっかく書いた外出届に

ペンでぐしゃぐしゃに落書きをしようとする。

　

その手を必死に止めて

無事３人の外出許可が降りると

結局七海を含め、５人で家へと帰れば


ドアを開けた瞬間、バスタオル１枚のAを見て

僕の思考は停止する。

　


「…今のなんすか」


「聞くな、記憶から抹消しろ」


『そうだ、そうだー！』

　

野薔薇の言葉に便乗しながらも家へと招き入れ

Aは慌てた様子で飛び出してきた。

　

連絡せずに連れてきたことも怒らず

ご飯まで準備してくれようとする。

　

僕もAも家庭環境が多少似ているから

ここまで賑やかな食事はなかなかない。

　

笑顔で見つめるAに

自然と僕も笑顔になってしまう。
　




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