バブ ページ47
「楽しみだな、真一郎!」
真「あぁ。万次郎の喜ぶ顔が目に浮かぶぜ!」
私が今いるのは、真一郎が経営しているバイク屋「S・S MORTOR」だ。
もう少しで万次郎の誕生日。その次の日は私の誕生日だけどね。
私たち東京卍會の中で、唯一単車を持っていない万次郎。
だから、最近は真一郎と一緒に、真一郎のお下がりのバブを違反にならない程度にチョチョイと改良した。
今日は万次郎の誕生日の一週間前だから最後の確認をしてたのだ。
「これプレゼントしたら、万次郎喜ぶだろうなぁ。」
真「そんなにか?」
「間違いねぇよ。だってアイツ単車持ってねぇし、バブに拘ってっし。」
まぁ、バブに拘ってんのは真一郎が乗ってんのがバブだからだろうな、っつったら気持ち悪ぃ顔をした。こんなんだから告白二十連敗すんだよ。
真「つかもう夜中じゃん。今日は泊まってけよ。」
「おう!ロリコン変態男に襲われるって通報しといてやるよ!」
土下座してまで止めてきた。兄貴の威厳はどこ行った。
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ガシャン
「・・・しんいちろー。」
真「ん・・・どした・・・?」
物音がして目が覚めた。段々と意識が覚醒してくる。
「なんか、ガラスが割れる音がしなかったか?」
真「んんーーー・・・?」
物音が聞こえる。あと、なんか話し声も。話の内容はわけんねーけど・・・多分二人くらい。
真「・・・ちょっと待ってろ。調べてくる。」
そう言って武器のつもりなのかレンチを手に取る。
「アホ。お前弱ぇだろが。私も行く。」
真「うぐっ。否定できねぇ・・・。」
こんな状況でもボケることができる真一郎は天才だと思う。
私は正直、緊張で身体が強張っている。頭も回らない。これ下手したら足手まといじゃねぇかよ・・・。
でも、行かないと・・・!
真「誰の店に入ってんだ、コラ?!」
真一郎が泥棒に圧をかける。レンチも持ってっし、暗闇だし、なんかヤの付く職業の方みたいだ。
背格好からしておそらくタメくらい。どーりで計画性ねーと思ったわ。人いるかどうかくらい調べとけや。
真「ケースケか?」
・・・え?
ケースケ。けーすけ。
―――圭介?
圭「し・・・しん、いちろーくん・・・?」
(嘘だ・・・。)
でも、それは紛れもなく大好きな幼なじみの声で。
圭「なんでここに・・・?!」
万次郎へ贈るバブを盗もうとしている圭介の姿だった。
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作者 - コメントありがとうございます。更新、頑張ります。 (2022年7月20日 0時) (レス) @page44 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
この作品にハマったものですZE☆ - マジで!マジで!マジ(( 面白かったです!更新待ってまーす♡ (2022年7月19日 17時) (レス) @page43 id: 2d1d3bdc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年7月13日 20時