離婚してください。

し ページ4

貴方side

あれからどのくらいたっただろうか

作った朝食は冷め

広いリビングに置かれた机の上には離婚届けがポツンと置かれていた



貴｢鬱陶しい…か｣


そんなふうに思ってたんだ

どれが鬱陶しかったのかな。



何か飲むか聞いた時？

明日の夕飯何がいいか聞いた時？

今日は早く帰って来るか聞いた時？


どれ、いや、きっと全部


なんて色々考えてしまう



貴｢コレどうしよ｣


離婚届けには半分文字が埋まっている

勿論、治の書く所


貴｢…もう少し考えよう｣


私はキッチンに戻り朝食にラップをかけ冷蔵庫にしまった



ﾋﾟﾛﾝ


暗い気分とは真逆の可愛らしい音が鳴った


私の携帯(スマホ)だ。トークを開くと


優実おはー。今日暇?

愛夏おはよ!暇だよーん

優実出掛けない?

愛夏いいよ!私も外出たかった


送り主は友人の中原優実だ。苗字で分かったかもだけど中原中也のお嫁さん


待ち合わせの時間は十一時


後、二時間くらいか



とりあえず洗濯と部屋の掃除だけを済ませようと一旦離婚の件は忘れる事にした



✄- - - - - - ｷ ﾘ ﾄ ﾘ - - - - - ✄

中原優実 ﾅｶﾊﾗ ﾕｳﾐ

·中原中也のお嫁さん
·夢主の友人

て→←婚

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