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「ちょっとA〜、この前聞いたときいけるって言ってたじゃん。つーか気絶するほど苦手なのによく忘れてたね」
「あはは…」
そういう愛実に苦笑いをする。
賢人…私は忘れてたのに、覚えててくれてたんだ…。
・
・
……嬉しい。
「じゃあ、西川どーすんの?乗らないの?」
新見が当たり前のことを聞いてきた。
「うん。また気絶したら困るし…一人で待っとくね」
「え〜、でもそんなの悪いよ。じゃあ、あたしもAと残ろうか?」
「ううん。いいよ、愛実はこういうの好きなんでしょ?私は一人で大丈夫だから」
「でも…一人は危ないからあたしもAといる!」
…危ないってなにが?
「いいよいいよ!」
せっかく遊園地に来たのに、私といたら意味ないじゃん。
ましてや、愛実はジェットコースターに乗るために来たようなもんだし。
「……ホントに?でもやっぱり…」
本当に大丈夫なのに。
愛実はやっぱり優しい。
「いいから。愛実たちは楽しんできて!!」
「…やっぱり心配だからあたしも残る!!」
「何が心配なの?てか本当に大丈夫だって…」
も〜、大丈夫だって言ってんのに。
「…じゃあ、俺がAと一緒に残っとく!!」
「え?…真井?」
なんで?真井も絶叫系苦手だったの?
「…椎名。オレ、覚悟ができました」
そうすると、愛実がちょっとびっくりしたような顔をして、でも、すぐその言葉を理解したように微笑んだ。
「…そっか。じゃあAのことは真井に任せた!」
「おう!任せとけ!!」
「え…じゃあ、それなら俺もー…」
「神谷君はあたしたちに付き合いなさい!!」
「えっ、ちょっ…」
愛実は腕前?の力で賢人を引っ張っていった。
「さ!皆行こー!!」
「お、おー!」
「行ってらっしゃーい」
皆に手を振って見送る。
さて、どうしよう…。
「A、あっちにベンチにあるから座ろうぜ」
「あ、うん」
先に歩いていく真井に、ついて行った。
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革ベルト
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パンダ - やばい( *´艸`) (2015年6月6日 14時) (レス) id: b0d56c6f04 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 柚嘉さん» 奏ですか!また機会があるときに書いてみようと思ってます♪そろそろパート3にも行っちゃったりしようかと… (2012年8月30日 14時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 青空さん» そうですか??きっと賢人喜んでますよ(笑)コメありがとう! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 天ぷらさん» 優日というと…主人公のことですよね?ありがとうございます! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - のり巻きさん» コメありがとです♪ファイト一発!! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優日 | 作成日時:2012年7月11日 21時