初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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「…A！」


誰…？私の名前を呼んでるのは…？


賢人…？


「A！起きてってば！！」


「あれ…？愛実？こ、ここどこっ！？」


ハッと一気に目が覚めて、我に返る。


「バスの中だよ！A、いくら起こしても起きないんだもん。神谷くんたちもう外にいるよ！ちなみに遊園地ついてるから」


「えっホントに！？」


私、爆睡してたや…。恥ずかしっ！


ちょっと寝ようと思っただけなのに…


「ほらA行くよっ！」


愛実に腕を引っ張られて無理矢理立たされた。


「はーい…、愛実もうちょっと優しく立たさせてよ〜」


「文句言わないのっ」


「はいは〜い」


「返事は１回！」


「はい！」


「それでいいのだ」


バスを降りると、班の皆がこっち見て手を振っていた。


…恥ずかしい…


「ごめん皆〜、私爆睡してたや！」


「いいよいいよ〜。今からもう自由行動だって。早速行こうか〜」


梨乃はいつでもおっとりだな…。


「おうっ。どこ行く？」


「やっぱ絶叫系でしょ！！」


新見の言葉に愛実がすばやく返事をする。


愛実、こういうの好きなんだ。初知り。


絶叫系かぁ…私、乗れるのかな。


まあ、乗れるでしょ！大丈夫大丈夫…


皆とジェットコースターの方へ向かおうとすると、賢人が私の腕をガシッと掴んだ。


な、なにっ！？


よろけそうになったんだけど。


「…な、なに？」


「何じゃねーだろ。お前、小さい頃ジェットコースター乗って気絶しただろ！覚えてねーのか？」


「……そうだっけ？」


まっったく覚えてない…

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