やけど。4 ページ29
(お願い。少しくらい期待させて…。)
瀬名「…っ。まぁ俺以外にそんなこと言われても困るんだけどぉ。男はみんなオオカミだからね、気をつけなよ。」
ふいっとそっぽを向いた先輩の
「男はみんなオオカミ…って先輩もですか⁇」
瀬名「はぁ⁉A今日ちょっと変だけど。ぼーっとしてて火傷もするし。大丈夫⁇」
(別に至って普通だし。おかしくなんかないもん。)
こつんっ。
お互いのおデコがぶつかり合う。
「ちょ⁉先輩っ⁉」
体温が急上昇していった。
顔が近すぎる。吐息が混じり合うくらいの距離で目を瞑ったまましばらく静止する先輩に少し戸惑っていると、今度は急にぱっちり目を開いて、
瀬名「ん〜、熱は無いみたいねぇ。」
なんて言う。
お風呂場の鏡を見ると顔が真っ赤になったあたしと得意そうな笑みを浮かべた先輩が映っている。
瀬名「ふふっ…仕返し成功…♪」
「大人気ないですね…。」
慌てて視線を逸らすと頰に手を添えられる。
何をされるかと思えば、いきなり顔を先輩の方に向けさせられた。
瀬名「Aが“好きにしていい”って言ったんだからちゃんと見ててよねぇ。お望み通り“好きにして”あげるからさ…♪」
妖艶な微笑みを浮かべて脚を撫でる先輩。
(や、望んでないし。自棄だったんだけど⁉)
身の危険を感じて身体を捻ろうとすると、
先輩は壁に両腕をついてあたしを捕まえた。
俗に言う“壁ドン”ってやつだ。
瀬名「逃がさないよ…絶対。」
獲物を見つけたオオカミみたいな鋭い眼差しで見つめられる。
そのとき____。
がらがらっとお風呂場のドアが開き、お姉ちゃんが入ってきた。
詩織「は…何やってんの?」
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Sana(プロフ) - 紅たまりーこさん» ありがとうございます!頑張ります。(o^^o) (2016年8月2日 23時) (レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
紅たまりーこ(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年8月2日 23時) (レス) id: 9480a37b51 (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - まめだいふくもちさん» 嬉しいです〜!読んでくださってたんですね!!ありがとうございます(o^^o)更新頑張ります♪ (2016年7月29日 19時) (レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 毎回少女漫画みたいな展開できゅんきゅんしますね……!ライバルさん登場もしたので、続きが楽しみです。更新頑張ってください(*^^*) (2016年7月29日 19時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
Sana(プロフ) - らすく。さん» ありがとうございます!王様はいろんな意味でかわいいですよね♪頑張ります。 (2016年7月25日 17時) (レス) id: adcdb0f477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sana | 作成日時:2016年7月17日 17時