【呪術廻戦】呪い愛はお好き？【短編集】

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「 先生のカラダでだるま落としやってみたいなって。

ほら、先生顔もキレイだけど、体のパーツもめちゃくちゃ綺麗じゃん？だからさなんとなくやってみたいなーって。 」



「 い、虎杖？何言ってるの？ 」



先ほどまで優しく笑っていた虎杖の表情は一変していた。同じ笑顔なのに狂気に満ちている。
上がっている口角でさえ恐ろしく感じた。

わたしにはただの冗談には聞こえない。





「 あ、詳しく言うとね崩さず綺麗に落とせた部位だけ俺が貰うことにする。

一番大事な頭は一番大切に扱わなきゃだから、だるま落とし最近練習してんだよ！ 」



「 …ね、ねえ、 」





身振り手振りで楽しそうにひとりで話す虎杖に全くついていけなかった。
彼も同様で目の前の私なんか視界に入れていないようで、架空の私でも見ているかのように、私の奥を見ていた。




「 あ、大丈夫。皆んなには言わないよ。先生の体が綺麗とかだるま落とししてみたら意外と重かったとか。

安心して！俺と先生二人だけで遊ぶから！ね？ 」





そう言って、紙を拾っていたはずの手にはトンカチ。
横から流れるように打ってきたトンカチは、まるでだるま落としをする子供の仕草のようだった。









ガツンと重い衝撃と鈍い痛み。
キーンと頭に貫かれる耳鳴り。

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　





　
　


　

　

「 あ、いっけね。頭最初に殴っちゃった。大丈夫かな？




ま、いっか。先生今からお楽しみのじかんだよ。ゆっくり楽しもうな。 」






虎杖悠仁は倒れこんだAを抱きかかえて、その場を立ち去った。

紙はまたばらけて床に散らばる。









「 ていうか先生、今気失ってるから直立で立たないじゃん。 」




だるま落とし上手くいくかな？








虎杖の独り言は空気となって消えた。









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