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Ep.4【新しい自分】 ページ14

「これは………」



綺麗に眉下で揃えられた前髪、
艶のある黒髪が肩上で真っ直ぐ切られている。



「…こっ、コイツ…本当に私か…??」



思わず鏡に張り付いてじっと見る。

手を動かしたり口を動かしたりすると
同じ様に動くのでどうやら私の様だ…。


【あなたの髪とても綺麗ね、素敵よ】



「いや、クロエさんの方が綺麗だ!」



【あらまあ。可愛い顔して口説き上手なのかしら】



あの後、話が終わり団長室を出ると
リヴァイは肩に私を担ぎ、

『汚えまま部屋に入れたくねえ』

と呟いてダッシュで美容室へ駆け込んだ。

道中揺れが凄くて吐くかとおもったよ………



とてもお洒落な店で、
緊張しながら入ると
フワフワとした雰囲気の綺麗な人が迎えてくれた。
天使?と思わず口走ると大きなゲンコツが降ってきた。

どうやら話を聞くと、
今はもう退役したリヴァイの部下の奥さんで、
名はクロエ。名前まで天使みたい。
リヴァイもよく髪を整えてもらうらしい。



【でも良かったの?
兵士長様からは長めにとお願いされたのだけど…】



「長いと邪魔だ。
それに本当はリヴァイと同じ髪型が良かったんだ」



そう、本当はあの髪型にしたかった。

なのに…

刈り上げはやめろ、
刈り上げだけはやめてくれ、

とあの殺気立った雰囲気で捲し立てられ
刈り上げは諦めることにした。



【ふふ、それじゃあ呼んでくるから少し待っててね】



「はあ〜い」



これでも飲んでて、と温かい紅茶を出してくれた。



「ん……うめえええ…!!」



紅茶なんて高価なもの初めて飲んだ…

口元から鼻へ抜けていくお茶の香りと、
ほんのりと甘さのある上品な味。

紅茶ってこんなに美味かったんだ。



そう感動していると、背後に気配を感じた。



"戦わなきゃ"

私の脳はそう理解した。



…理解してしまった。

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ヒョナ(プロフ) - 起きたらセブチのやつ更新待ってます!!(;_;) (2021年1月11日 13時) (レス) id: ffaa3e2206 (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます^_^、進撃の巨人の小説書くの初めてなのでそう言って頂けて嬉しいです( ; ; )。更新頑張ります! (2020年12月25日 22時) (レス) id: 9608ab7c8f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 初コメントです。年齢の話を読んだ時、面白くて吹き出しました。更新、頑張って下さい! (2020年12月23日 16時) (レス) id: 33e7334c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星夏 | 作成日時:2020年12月16日 21時

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