33.ガールズトーク ページ6
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『嫌いじゃない』
そんな事を言ってしまった過去の自分を攻めたい
いつもの調子だったら
嫌いって言えるのに。
すでに嫌いと言ったこともあるし。
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「…もう…嫌になっちゃうな…」
「え?何がですか?」
「!ゆ、ゆきちゃん!」
ゆきちゃんと食堂の掃除をしているということを
すっかり忘れていた
独り言言ってるの聞かれちゃった
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「な、なんでもないの、ごめんなさい」
「ふふふっ
いつもの人ですか?」
「べっ別に、沖田さんのことなんて考えてないよ」
「私沖田さんなんて言ってませんよ?」
「!!」
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し、しまった、、
ゆきちゃんの笑顔は一段ときらきらしていた
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「沖田さんですね?あ、それとも総悟くん?」
「やめて。沖田さんで合ってるから」
「総悟くんって呼んでるんですよね」
「やめて。黒歴史だから」
「素直になればいいのに」
「別に好きとかじゃ」
「好きかどうかなんて言ってませんよ?」
「!!!」
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またやられた、、
この子、沖田さんと同じ匂いがする
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「好きなんですね?」
「好きじゃないです、あんな人」
「でもAさんには優しいじゃないですか」
「どこが」
「今日の朝だって昼だって
Aさんのことしか考えてませんよ」
「普通よ普通」
「…あれ、知らないんですか?
今日のこと」
「…え?何が?」
「誕生日」
「…いや、知ってるわよ」
「そうですけど」
「…?」
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な、何…?
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「沖田さん、今日綺麗な女の子達から
いっぱいプレゼントもらってたんですよ?」
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作者名:毒りんごちゃん | 作成日時:2017年3月27日 9時