年下のいいなりなんて勘弁だ！2 ＊沖田総悟＊ (ページ3)

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~番外編~ はじめまして沖田隊長 3 ページ3

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あぁ…頭が重い

呼吸をする度にズキズキと頭が痛む

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でも少しだけ、冷たいようなぬるいような

微妙な温度のものが俺の額にあった

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『…沖田さん？』

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聞いたことのある声

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いつもより優しい感じがする

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『タオル、変えますね』

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『…ぁ……A…さん…』

『お元気そうで何よりです』

ふっと笑みをこぼして俺の上に乗ってるタオルをとる

少し軽くなった

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『…あんた…ずっと、いたんですかィ』

『えぇ、まぁ』

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うっすらと目を開けて

Aさんの顔を見る

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夏の暑い日だからか、

少し服は汗ばんでいるように見えて

髪は１つに結んでいるものの

少しずつ垂れ下がっていた

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…ずっと、いたのか

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『俺、もう…だめですかねィ…』

『何バカなこと言ってるんです

こんなの寝てたら治りますよ

はい、タオルのせますね』

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こわ。

内心頑張ってみた俺の冗談はAさんの冷徹な返事で吹き飛んだ

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やっぱり難しい人だな、

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『大丈夫ですか？ぬるくないですか？』

『…あぁ…丁度、いいでさァ』

『それはよかったです』

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そう言ってさっきみたいに微笑む

この顔を見ると目が離せなくなる

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いつもと少し違って温かいAさんだった

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『…あんたも、休んだらどうでィ』

『私は大丈夫ですから

ゆっくり休んで下さい』

『でも…疲れて…』

『喋ってる暇があるなら寝て下さい』

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こっわ。

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『…ふっ……くっ…くくっ…はははっ』

『？沖田さん？』

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急に怖くなったり

急に優しくなったり

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本当に難しい人でさァ

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『…ありがとう…ごぜぇやす

Aさん』

『…どうも』

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たぶんその日だ

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俺の心の中の何か

引っかかってたものが取れた気がした

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それと同時に、どうしたものか

新しい布っきれみたいなものが

俺の中に引っかかった

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