コントラストのその先に〜第一章出会い〜 (ページ8)

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第一話(4) ページ8

男｢ぐあ！？は、離せ！｣

英｢だから言ったろ。逮捕するって｣ｶﾁｬｯ

麻弥｢......え？｣

麻弥(一体何が！？えっと、安田さんが一瞬のうちに、こう、何かして......気がついた時には男の人が押さえつけられてて、手錠を掛けられてた......ん？
という事は......)

麻弥｢あの人......本当にあの "超能力" が使える......？｣

千聖｢それってどういう事？｣

麻弥｢え、千聖さん、聞いてたんですか！？｣

千聖｢聞いてたも何も、聞こえてきただけよ｣

麻弥｢ありゃりゃ......これは失礼しました｣

千聖｢別にいいわよ。それより、さっき言ってたことについて教えてくれないかしら｣

麻弥｢え、ああ、はい。えっと、さっき言った事の意味は＿＿＿＿｣

千聖｢......つまり、麻弥ちゃんの言ったことをまとめると、安田さんがテレビで見せた "超能力" は事実なのかもしれない......と言ったところかしら｣

麻弥｢大まかに言うとそうなり......ん？｣

麻弥(一瞬どこからか視線を......どこ......っ！)

麻弥｢あ｣

英｢っ！｣ﾊﾞｯ

麻弥(目が合った......向こうはびっくりして逸らしてたな。ということは視線の正体は英さんで間違いない......ってなんで変な推理してるんだろう？ ......そんなことよりも)

麻弥｢とりあえず、千聖さん、そろそろ楽屋に戻りましょう｣

千聖｢そうね、彩ちゃん達が心配しているかもしれないわ｣

＜会場内事務所＞

英｢......｣

英｢......くそっ参ったな｣

英(パスパレのメンバーが居るのが見えたからボーっと眺めてたら、まさか麻弥ちゃんと目が合うとは......めっちゃ焦った。まあ、それよりも)

英｢このクソ野郎を連行しねぇとな｣

男｢クソガキ！ちゃっちゃとこれ外さねぇとぶっ殺すぞ！｣

英｢むしろこっちがてめぇを殺りてぇぐれーだよ。ったく、せっかく休暇とライブの日が偶然あったからメンタル回復しに来たっつーのに、てめぇのせいで台無しだよ。おら、警察来るまでここで大人しくしとれ｣

男｢てめぇ、マジで殺すぞ？｣

英｢はいはいそーですねー(棒)｣

英(手帳、いっつも携帯しといて助かった〜)

英｢あ、そうそう。お前みたいな弱者の脅迫なんて戯言に過ぎないから、脅すだけ無駄やゾ☆｣

男｢だぁぁぁぁクソガキィィィィ！！！｣ｶﾞﾁｬﾝｶﾞﾁｬﾝ

英(うるせえ)

英｢............｣

英(そういえば、さっき麻弥ちゃんの隣に居たパスパレの千聖ちゃん......なんとなく見覚えがあるような......)