妖魔界へ(39) ページ39
ケイゾウ「彼奴ら…!」
応えてくれたんだ…!
有り難うと顔に出しているケイゾウに、
ケータ「ケイゾウ!やったね!」
ケイゾウ「 ああ!」
力強く頷く。
その時だ。ケータの左手首に光の粒子が帯状に現れたかと思うと、其れは見る間に形を成し、
カッ!
眩い光と共に、妖怪ウォッチの姿へと変わったのだ。
ケータ「妖怪ウォッチが…!戻った!やった!これで皆を喚び出せるよ!戦えるんだ!」
最早言うまでも無いだろう。ケイゾウが前へと踏み出した事で時の歪みが修復されたのだ。
すると、ケイゾウが左手首に着けている未完成の妖怪ウォッチが同じように光の粒子に変わり、撫でるように下からゆっくりと崩れたかと、何と零式へとその姿を変えたのだ。
紅い縁取り、青いボディとベルト。紛れも無く零式だ。
ケイゾウ「これは…?!俺の設計した図面と同じ…!」
ケータ「それって零式…!」
驚くケイゾウ。しかし不意に、
ジバニャン「ギニャーッ!!何やってるんだニャーッ!早く助けろニャ!!」
切羽詰まった声、不味い!敵が業を煮やしたようだ。急がねば…
ケータ「ジバニャン!いけない!忘れてた!」
は…?ヲイ…今何て言った?聞き違えか?「忘れてた」って聞こえたが?
お、オホン!早く行け!間に合わなくなるぞっ!
ケータとケイゾウは慌てて戻る。部屋に踏み込むと、案の定ジバニャンの檻が今にも溶鉱炉に浸かりそうになっていた。
ケータは早速妖怪ウォッチにジバニャンの妖怪メダルを差し込み、腕を掲げてジバニャンを呼んだ。
ケータ「俺の友達、出て来いジバニャン!妖怪メダルセットオン!」
ヒュルルル…!!
召喚ゲートが開き、檻の中から消え、ゲートからジバニャンが現れた。
ジバニャン「ジバニャン!」
只、尻尾から煙が出ていたが…
ジバニャン「アチアチアチャアチャ…!!」
尻尾を掴んで必死に吹いている。
ストッ!ケータの腕に落ちた。
ジバニャン「ケータ!有り難うニャーッ!!」
泣きながら擦り寄る。
ケータは苦笑いしながら
ケータ「忘れてて御免…。」
ジバニャンは「が?!」
と大口を開けて一瞬固まった後、「な、何だと…!?」的な顔になり
ジバニャン「そーニャ?酷いニャー!!」
ケータのほっぺたを両の手でびよーんと引き伸ばして抗議している。
一護「おいおい。まあ助かったんだ。良かったな!」
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みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか?まだまだ書きます! (2021年6月19日 17時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン!が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第2弾のエンマ大王と5つの物語です!みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね!他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年1月22日 21時