41話 自分の立場 ページ42
鞠莉side
あの日、Aが消えた後、私もすぐにAの元に向かおうとした
Aとまた出会うためには、Aの世界に行かなければいけない…そして、そうするためには、生まれ変わらないといけない…だって、元々こちらの世界にいた私には、そうする以外に方法はない…
そう…私は死のうとしたのだ
でもそれは、駆けつけた果南達に阻止された
果南「バカっ!バカ鞠莉!!今何しようとした!?」
鞠莉「…やめて…!離して!!」
千歌「鞠莉ちゃん!落ち着いてっ!!」
鞠莉「私は今すぐ、あの子の元に行かなくちゃいけないのよ!」
ダイヤ「鞠莉さん!!」
鞠莉「私は…!私はぁ…!!」
善子「…鞠莉」
鞠莉「!?」
パシンッ
鞠莉「…ぇ…」
善子「いい加減にしなさい、鞠莉」
梨子「ちょ、ちょっと善子ちゃん!?」
曜「な、なにも打たなくたって…」
花丸「…梨子ちゃん、曜ちゃん」
ルビィ「今は…善子ちゃんに任せて…ね?」
曜「2人とも…」
鞠莉「よ…しこ…?」
善子「何甘えたこと言ってるのよ、鞠莉。あなた、自分の立場分かってる?貴女は町長の一人娘、そして、次期町長…違う?」
鞠莉「…」
善子「もし今、貴女まで居なくなってしまったら、この町はどうなるの?…Aqoursは…どうなるの?」
鞠莉「っ…」
善子「ここに居る皆、鞠莉の事が…Aの事が…大好きなのよ…私は、皆と過ごした日々がたまらなく幸せだったのよ…だからお願い…貴女まで、居なくなろうだなんて、そんなこと…しないでよ…!!」
その日私は、初めて善子の泣き顔を見た
みんなのために…泣いてくれた…
鞠莉「ごめ…ん…善子…み…んな…」
千歌「鞠莉ちゃん…」
鞠莉「…でも私は、どうしても行かなくちゃいけないの…約束…したよの…」
善子「…」
鞠莉「私…これからどうしたらいいのか…分からない…Aに会いたい…今は…それだけなの…」
善子「…本気なのね…?」
鞠莉「え…」
善子「…本気で、Aのいる世界に行きたいって…そう、思ってるのね…?」
鞠莉「…えぇ、勿論よ…あの子のもとに行けるのなら、私はなんだってするわ」
善子「…そう…」
鞠莉「善子?」
善子「…もしかしたらその約束、叶えられるかもしれない」
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天霧(プロフ) - とても好きです。続き気になります。更新待ってます! (2022年6月13日 16時) (レス) @page42 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
湖南(プロフ) - 続きが気になります...!頑張ってください (2019年11月3日 10時) (レス) id: 9b8accfd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどんや | 作成日時:2019年6月2日 15時