episode 5 ページ7
「くっそ・・・何なんだ・・・」
いつもであれば,焦ることはないのに冷や汗が吹き出して止まらない。
息が荒くなる。また,Aの意識は闇に落ちた。
〜翌日〜
奴良の屋敷は騒々しい。いつにも増して,だ。
何故か。Aの弟(もう確信しているW)が誕生するからである。
若菜,毛倡妓,氷麗は別室で,他の男達や力の無い妖怪どもはひたすら待つのみとなった。
いつもならば,「こんなに集まったら暑苦しーだろ・・・」とか言ってる鯉伴も,今日ばかりはそこまで思考が回らないらしい。
しかめ面で立ち上がって,うろうろしては座って,唸ってを繰り返している。
「おい。」
「親父。」
いくらAが声を掛けても,聞こえていないようだ。
その鯉伴の行動に,周りの妖怪達も騒々しくなる。
また,鯉伴が立ち上がろうとしたとき。
「おい。親父よ。少しはじっとしてらんねぇのか。二代目ともあろうものが,妻の出産ぐらいで今にも世界が滅亡するような顔しやがって。旦那なんだったら信じてやれよ。」
「おい,テメェら。気になるのは分かるが,うろたえんじゃねぇ!」
A,大喝。
鯉伴,唖然。ぬらりひょん,爆笑。モブw,唖然。。。
「よっぽど,鯉伴よりAの方が落ちついとるのぉwwww」
「ま・・まさか,自分の子に叱られるなんて・・・wwwww」←他妖怪
「・・・・((沈」←鯉伴ww
おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
「産まれたか・・・」
「え,ちょっと待ってよ!君心配じゃないの!?何でそんなに冷静なの!?」←キャラ崩壊w
鯉伴の突っ込みをするりと交わしてAは奥の間へと向かった。
少し息の上がった若菜。
歓喜に思わず涙する毛倡妓と氷麗。
Aの後からドタドタと慌ただしく駆け込んできた鯉伴は,妻の無事と赤子の安心したような寝顔にほっと息をついた。
「お疲れ。母さん」
Aは若菜の横にそっとひざまずき,力んだからか少し汗ばんだ手に自分の手を重ねた。
「若菜。この子の名前なんだがな?」
鯉伴がまじめな顔で切り出した。
「Aに考えてもらおうと思うんだ。」
「は?」
「まぁ!それはいいわ!」
「命名式ってわけですね!ワクワク」
「どんな名前になるのかしらねぇ〜」
反応は多種多様。でもまぁ,氷麗も毛倡妓も。。乗り気っちゃあ乗り気だ。
Aは真面目な顔で数瞬考えた後,口を開いた。
「リクオ。で,どうかな」
「「「「!いい名前ですねッ/だな/ねぇ!」」」」
「あ。。。あァ。。(汗)」
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46蛇(プロフ) - すみません。あの、題名で姉となっているのですが、本編中ではずっと兄やお兄ちゃんになっていて更新を停止しているのにすみませんが直して欲しいです。 (2017年5月21日 23時) (レス) id: 4355172021 (このIDを非表示/違反報告)
立青2(プロフ) - コメ失礼します。14話で鯉伴が愛息子と言ってますが夢主の事なら愛娘じゃないでしょうか?更新頑張ってください。 (2016年9月2日 22時) (レス) id: 343bb7e876 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 無邪気すぎて逆に辛い (2016年8月14日 2時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 魔耶さん大丈夫ですか? 私も、今ね今ね切実に背中が痛い。 「グェッッゲホゲッホ」状態でして。 理由は、妹が背中でキャハキャハ(*≧∀≦*)(/▽\)♪このような良い笑顔で、背中を飛び放てます。←寝転がっている私も悪いけどね! (2016年8月8日 12時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夜遅くにコメントごめんなさい。 昨日、ばあちゃんちから、かえってきたら、妹に突進され尻餅つきました。 勢いが着きすぎで、三途の川見かけそうになりましたwwwwww (2016年8月6日 1時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魔耶 | 作成日時:2015年12月13日 17時