episode 9 ページ11
庭に黙ってうずくまっているリクオ。
「若?どうされました・・?お,おなか痛ですか!?どうしまsきゃああッ!?!?」
「やった〜!妖怪ゲット〜〜♪またお前か雪女!wwww」
ほぼ定番となりつつあるリクオの悪戯。
常連は氷麗と青田坊,黒田坊などなど。小妖怪達とは共同作業だ。
「あわわわわわわ」
氷麗がおかしな悲鳴を上げていると,そこに例の青田坊と黒田坊が現れた。
「まァた引っかかったのか雪女・・・」
「今助けてやっからな〜」
「「んぎゃぁぁああああ!?!?」」
雪女を助けてやろうと足を踏み入れたそこは,見事に陥没(?w)しており,二人はその底でしたたか打った尻をさすっていた。
実はその穴。青田坊が掘ったものだったりするわけで。
そして実は実は,遠目から鯉伴とAは並んで見ていたりするわけで。
鯉伴は落とし穴に落ちた二人のもとへ。
Aはリクオのもとへゆく。
「リクオ。悪戯をするのはいいんだ。だがな?あまり度が過ぎると人間性・・・いや,妖怪性を疑われるぞ?お前は次期総大将。信頼はきちんと集めておかないと,な。」
「・・・・うん。」
リクオの返事を聞き,頭を撫でてやるA。
まさに麗しき姉弟愛というやつである。
目を細めてにっこりと笑っていたAの表情が何故か一瞬にして黒い笑みに変わった。
「いいことを教えてやろう,リクオ。」
「他人に対して自分がされて嫌だと思うことはするな。そして・・・」
青田坊と黒田坊を助け上げようと中腰になった鯉伴をチラと見て薄く笑う。
「やられたらやり返せ。己の拳と知性で・・・なッ!」
いつの間にか鯉伴の背後に移動していたAは鯉伴の尻を盛大に蹴り飛ばし,鯉伴共々落とし穴に落ちてもらった。
Aの姿を目で追うことができなかったリクオは一瞬何が起こったのか分からない様子だったが状況を理解すると,パッと表情を輝かせた。
「すごいッ!お兄ちゃん!僕,お父さんを落とし穴に落とすことどうやってもできなかったのに!」
「年の功ってヤツだよニコニコ」
Aは懐から短剣を取り出し,氷麗をつるし上げているひもに向かって投げた。
幾分か回転のかかった短剣はひもを切り,落ちてきた氷麗を受け止めたAの手の中に収まった。
血が頭に上ってフラフラな氷麗を落とし穴から這い出てきた青田坊に預ける。
重要危険人物がいない。
重要危険人物。その名を奴良鯉伴という・・・
→
コメ返し※飛ばしてもヨロシw(9月4日改訂)→←episode 8
142人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
46蛇(プロフ) - すみません。あの、題名で姉となっているのですが、本編中ではずっと兄やお兄ちゃんになっていて更新を停止しているのにすみませんが直して欲しいです。 (2017年5月21日 23時) (レス) id: 4355172021 (このIDを非表示/違反報告)
立青2(プロフ) - コメ失礼します。14話で鯉伴が愛息子と言ってますが夢主の事なら愛娘じゃないでしょうか?更新頑張ってください。 (2016年9月2日 22時) (レス) id: 343bb7e876 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 無邪気すぎて逆に辛い (2016年8月14日 2時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 魔耶さん大丈夫ですか? 私も、今ね今ね切実に背中が痛い。 「グェッッゲホゲッホ」状態でして。 理由は、妹が背中でキャハキャハ(*≧∀≦*)(/▽\)♪このような良い笑顔で、背中を飛び放てます。←寝転がっている私も悪いけどね! (2016年8月8日 12時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夜遅くにコメントごめんなさい。 昨日、ばあちゃんちから、かえってきたら、妹に突進され尻餅つきました。 勢いが着きすぎで、三途の川見かけそうになりましたwwwwww (2016年8月6日 1時) (レス) id: 8988f383c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魔耶 | 作成日時:2015年12月13日 17時