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A「ほら!帰ったらちゃんと手ぇ洗え!






…… 全く、困った子供たちだな。」










三人は洗面所に向かい手を洗っている。




その間に、俺はケーキを冷蔵庫の中に入れ、早速料理に取り掛かる。









手際よく進めていくと、突然次男坊が俺の隣にやってきた。



二郎「呉羽さん!俺、なんか手伝いますよ!」




そう言って包丁を握る。





A「ばーか、あぶねぇから黙って待ってろ。




手伝いたいなら、まず机の上を片付けろ。」




そう言われた次男坊は、早速机の上を綺麗に片し始める。



三郎「ほ、他に手伝えることはありますか?」


A「あー、じゃあ皿とか用意しておいて。




…… 調理で一切手伝わなくていいからな。」






俺は釘を刺すように二人にいいつけると、楽しそうに手伝ってくれた。








材料を全て鍋にぶち込み、鍋を混ぜながら見ていると、後ろから一くんが抱き着いてきた。




A「こら、火を使ってんだから危ねぇだろ。」




…… っは、朝にりっちゃんに言われたやつ。



一郎「…… Aさん、」





俺の名前を静かに呼び、首筋に顔を埋めてくる。





…… 弟二人は、どちらが手伝うかで揉めており、こちらに気が付く様子がない。






A「どうした?…… なんか、言いたいことでもあんの?」






俺は空いている手で優しく髪を撫でながらぶっきらぼうに言っても、一くんは黙ったままだった。






…… どうしたのかな。




A「…… 一くん?」




名前を呼ぶと同時に、首筋に柔らかなものが当たる感覚がした。






俺は突然の感触に、ビクリと身体を跳ねさせた。




その反応を受けた一くんは、俺に痕を残そうと唇を這わせてくる。






A「…… 【一郎】。調子に乗るな。」







俺が、冷たく、低い声で呟くと、一くんは身体を少し強ばらせ、俺に怯えたようだった。






そして、優しく、何度も触れてくる。







…… 全く。怒られるのわかってんなら最初からやんなよ。





そう思いながら、俺は順調に調理を進めていった。














しばらく鍋をかき混ぜていれば、どうやら完成したようだった。






俺は、カレーとご飯をよそって、三人の前に皿を置いた。

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アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

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